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働き方改革が進むなか、いかに効率よく働き、短時間で成果を上げるかが、ビジネスパーソンにとって至上命令となっている。それに欠かせないのが、仕事中にいかに集中するか。手軽にできる集中力アップ法を専門家に聞いた。

東京都千代田区のヤフー本社。平日の朝9時、まだ人影まばらなオフィスの一角に、靴を脱いで車座になった男女10人あまりのグループがいた。インストラクターの指示に合わせて、瞑想(めいそう)したり、立ち上がってゆっくりと歩いたり。1時間ほどでお開きとなった。

「瞑想」研修、取り入れる会社も

「マインドフルネス研修」で瞑想するヤフーの社員(東京都千代田区)

「マインドフルネス研修」で瞑想するヤフーの社員(東京都千代田区)

彼らが取り組んでいたのは、ヤフーが昨年から毎週、希望する社員向けに提供している「マインドフルネス研修」。社員でインストラクターの中村悟さんは、「何週間か続けると、ストレスの軽減や仕事中の集中力アップを自覚できるようになる」と話す。

マインドフルネスは禅の瞑想法が起源。20世紀後半の米国で研究が進み、宗教色を抜いた形のものが、精神医療や有名企業のリーダーシップ研修などに利用され始めた。グーグルが社員研修にいち早く取り入れた例は有名だ。個人で実践するビジネスパーソンも増えているという。

マインドフルネスのポイントは、今やっていることに意識を向けることだ。

「1分間どこでもマインドフルネス」の著者で産業医の奥田弘美さんは、「例えば、仕事の最中に、『さっきのプレゼン、失敗したな』とか『明日の上司との面談で何を言おうかな』など、過去や未来に気持ちが飛ぶと、仕事の集中力が低下する」と指摘。「過去の嫌な出来事や将来の不安にとらわれている自分に気づき、『今ここ』に心を戻すコントロール力をアップするのが、マインドフルネス」と説明する。

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