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汗や食べ物、香水、たばこなど人が発する様々なにおい。限度を超えるものは職場で問題になりかねない。難しいのは、においはデリケートな問題も含むだけに、気にはなっても相手に直接言いにくいこと。スマートな解決策を探った。

「自分の発するにおいを気に掛けるのは立派なビジネスマナー」。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんはこう強調する。ビジネスマナー研修では、必ずにおいの問題に触れるという。

体臭測定器「クンクン ボディ」を試せる消臭機能つきシャツ売り場(東京都港区の「ニュートラルワークス バイ ゴールドウイン」)

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西出さんは、契約企業の社員からの様々な相談にも乗っているが、最近は、たばこや他人が食べている食べ物、香り付き柔軟剤のにおいなど、においに関する相談も目立つという。

男性用化粧品大手のマンダム(大阪市)は3年前から企業向けに「においケアセミナー」を開いているが、参加企業が延べ50社に達するなど、関心が高い。

同社が5月に25~49歳の働く男女それぞれ約500人に聞いたところ、「嫌だ」と感じる職場のにおいのトップ3は、体臭、口臭、たばこだった。

「スメハラ」防止、正しい知識とケアから

においで周囲に迷惑を掛けることを「スメハラ(スメルハラスメント)」と呼ぶなど、におい問題に対する意識は年々高まっている。だが、においはもともとの体質が原因のこともあるなどデリケートな問題を含むだけに、正面から取り上げにくい。かといって、放置すれば職場のストレスは高まりかねない。

マンダム広報部課長の下川麻友さんは「まず、人は皆においを出す存在と認識し、正しい知識を身に付けて自分のにおいを適切にケアすれば、問題の相当部分は解決する」と指摘する。

例えば、「加齢臭」や「ミドル脂臭」は、体の特定の部分から分泌された汗や皮脂などが、皮膚表面の常在菌の働きや酸化によって嫌なにおいに変化したもの。毎日欠かさず風呂に入るなどして体を清潔に保てば、かなり改善するという。

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