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職場の知恵

「手皿」はダメ 恥をかかない和食のマナー

2017/8/31 日本経済新聞 夕刊

仕事先や上司・同僚との会食は、円滑な人間関係をつくる上で大きな効果を発揮する。ただ、飲食を伴う場だけに、作法が気になって「苦手」と感じるビジネスパーソンも少なくない。会食の場で、ビジネスチャンスを逃さないためにも、必要な基本マナーを身につけたい。

箸の正しい持ち方を身につけることが会席の基本マナー

「会食は、共に食事をすることで、お互いに心を開いて話すことができる場。作法に過度に気を取られていると、せっかくの場が生かされない」。こう話すのは日本料理店「恵比寿くろいわ」(東京・渋谷)の店主黒岩宏達さんだ。会食の席として利用されることも多いが「会話が成り立たず、苦手意識を持つ人は少なくない」と実感する。

会食の中で若い世代を中心にハードルが高いと思われているのが和食だ。同店では客の要望に応えてマナーを学ぶ席を設けることもある。黒岩さんは「互いに相手のことを楽しませようと思いやり、その場を最高の空間にしようとする気持ちが大事」と強調する。そのために最低限必要な知識がマナーという。「マナーは振る舞いとして理にかなっており、意味がある。そこを理解していれば和食がもっと楽しめるようになる」(黒岩さん)という。

では、和食の基本マナーとはどのようなものか。ビジネスマナー講座を主催するヒロコマナーグループ(東京・港)が8月上旬に都内で開いた会席料理の講座に参加した。

講座は、座敷に上がるところから始まる。マナー講師の吉村まどかさんが「ふすまは立ったまま開け閉めしないで」と注意を促す。座敷に素足のまま上がるのは禁物。吉村さんは「夏場でサンダル履きなどの場合は、靴下やフットカバーを持参すると良い」とアドバイス。手元のアクセサリーなども控えめにする。器を傷つけないためだ。

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