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働き方改革の一環として、社員の固定席がない「フリーアドレス」を導入する企業が増えている。多様な就労形態に合わせやすく、生産性が向上するなど利点は多いとされる。一方で、同僚と意識的にコミュニケーションを密にする必要があるなど、フリーアドレス職場ならではのルールやマナー、注意点もある。

社内移動がしやすいバッグを貸与しているヤフーのフリーアドレスオフィス(東京都千代田区)

社内移動がしやすいバッグを貸与しているヤフーのフリーアドレスオフィス(東京都千代田区)

ヤフーは2016年10月、東京都千代田区内に新しく建ったビルへの本社移転を機に、社内を原則フリーアドレスにした。端から端まで見渡せる広々としたフロアに、様々な色、形のテーブルや椅子を点々と配置。社員が思い思いの場所で、パソコンに向かったり打ち合わせをしたりしている。

フリーアドレスといっても、単に席が決まっていないというだけではない。社員がいかにくつろいで、かつ集中して働けるかを目的にしたものが目立つ。カフェのようなスペースや靴を脱いで仕事をする空間を作ったり、しゃれたデザインの机や椅子を並べたり、色使いも実にカラフルだ。社員はどこで働こうと自由。どこにいても、必要ならチャット機能やパソコンの専用ソフトを使い、瞬時に連絡がとれる。

ヤフー働き方改革推進室長の古藤遼さんは、「フリーアドレスは社員にはおおむね好評だが、改善点も見えてきた」と話す。

フリーアドレスを導入した企業が一番頭を悩ますのが、一部の社員による席の占有、固定化だ。

席固定化を回避

フリーアドレスは、外出や会議などで長時間席を空ける時は、他の人が利用できるよう私物を片づけるのがルール。また、毎日同じ場所に座ったら、事実上、席が固定化して導入の意味がなくなる。どこの職場にもそういう「困った人」が少数ながらいて、他の社員の不満の種になっているようだ。

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