ちょっとウンチク

広がるコト消費 阻む「見える化」

実感なき景気回復の背景には、人々のライフスタイルの変化もあるのではないか。戦後の高度成長期やバブル経済期と違って、最近は給料日やボーナス支給日に、職場の仲間でそろって飲みに出かけることは減っているのではないか。景気が回復しても会社がバブル期のように接待費・交際費を大きく増やしているという話も聞かない。

高度成長期の3C(カラーテレビ、クーラー、自動車)のようなモノの購買欲も小さくなっている。車は買わずにライドシェア、モノは買わずにイベントなどコト消費。繁華街でタクシーがつかまらなかったバブル期のように好景気が「見える風景」としてなかなか出てこない。景気回復の「見える化」も課題だ。

(編集委員 藤井彰夫)

■今回のニッキィ
富川 由美子さん まちづくりコンサルタント。クラシック音楽を聴いたり歌ったりするのが趣味。「特にモーツァルトが好きです。40年以上、聴き続けても新しい驚きがあります」
合川 瑞穂さん 商社勤務。ハイキングコースを走るトレイルランにはまる。先日も大会に参加したばかり。「街中とは違い、変化に富む景色やコースを体験できるのが魅力です」

[日本経済新聞夕刊2017年6月26日付]

ニッキィの大疑問」は月曜更新です。次回は7月10日の予定です。