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童心呼び起こす木登り ロープ使い樹上10メートル

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NIKKEI STYLE

新緑がまぶしい。木々を見上げると、サルのように木登りをした幼少期を思い出す。記者は今42歳。久しぶりに登りたい。とはいえ今や公園でも禁止するケースは少なくない。「場所探し」から始めた。

インターネットで木登りを検索すると「ツアー」がヒットした。その一つ、群馬県みなかみ町で実施している「木のぼりツアー」に参加した。

木登りといっても、挑戦するのは「ツリーイング」。ロープの力を借りて木の上に上がるレクリエーションで、木登りの感覚を楽しめる。

インストラクターはツアーを主催する「モンキーマウンテン」の小林英夫代表(42)。「階段をゆっくり上れる体力があれば大丈夫」と言う。専用のハーネスを装着し、小林さんがあらかじめ高い枝にかけておいたロープと体を連結させる。体をシャクトリムシのように使い結び目を上下させると、するすると全身が引き上げられていく。

30分ほどで目標の高さ約10メートルまで到達した。一般的なビルだと2階と3階の間ぐらいか。確かにそこまで階段で上るよりは楽だ。5メートルを過ぎた辺りから若干の恐怖感も出てきたが、穏やかな木漏れ日が心を落ち着かせてくれた。

ツアーは樹上のハンモックでくつろぎながらの飲み物と菓子付きで7500円。価格でも立派な「レジャー」だ。

爽快さを体感し、身近でも楽しみたくなった。木登り禁止の公園も多いがプレーパークならば自由だという。私有地や行政が許可した公園の一部などで、ルールのもと、禁止行為をなくした遊び場だ。

プレーパークを推進するNPO法人「日本冒険遊び場づくり協会」(東京)によると、都内で約100カ所ある。その一つ、東京都世田谷区の住宅街の私有地を使った「のざわテットーひろば」を訪れ、木登りの名人という同法人理事、関戸博樹さん(36)にコツを教えてもらった。

まずは木や枝の選別から。登りやすいのは、幹の低い位置から枝が張る木。「登りきった先でさらに手足を掛けられるか」を基準にルートを選ぶとよい。両手両足のうち、少なくとも3カ所で体を支えられれば、体勢も安定する。

手首より細い枝は折れる可能性があるので避ける。太くても枯れている枝もある。葉が落ちていたり、たたいて高い音がする場合は要注意だ。

そもそも木登りに向いていない木もあるという。柿は「さるかに合戦」でサルが登る印象が強いが、実は非常に枝が折れやすく危険だという。

「超簡単」「あの木も登れる」。4月下旬、東京・多摩地区の雑木林では、5歳児がするすると木に登っていた。

NPO法人「子どもへのまなざし」(東京都日野市)が運営する野外保育の一コマ。「園舎を持たない保育園」として活動を始め9年目。中川ひろみ代表らが多摩地区の自然を探し歩き、子どもたちは日常の遊びとして木に登る。

子どもを追い掛けて登ってみた。登りやすいよう木の上から靴を脱ぎ捨てるのもまねてみたが、体重のせいか、足の裏に節が食い込む。不慣れな大人にはだしは厳しい。

引率の伊藤完さん(36)によると、子どもが自分で届かない場所に登りたがっても抱き上げない。他人の力で登ると下りられなくなるからだ。

「枝分かれは多い方が楽しめる」「間違ったら下りてやり直せばいい」。今回教わった木登りのコツは人生訓にもなりそうだ。徒然草の「高名の木登り」では、木登り名人が人を木に登らせた際、軒先の高さに下りて初めて注意を促す。「怖がっている時は気をつけるが安心して油断した時が危険」という戒めだ。

東京五輪の種目にスポーツクライミングが採用され「登る」魅力が注目される。環境保護や安全対策の課題は多いが、木登りできる環境が広がれば、遊びを通じて大人も子どもも学ぶことが多そうだ。

◇  ◇  ◇

大都市の公園、禁止多く

大都市では緑豊かな公園でも「木登り禁止」は珍しくない。自然保護と利用者の安全対策が主な理由だ。東京都は82カ所の都立公園では一律に禁止している。大阪市も「職員が見掛けたらやめてもらうし、その場で許可を求められても認めにくい」(公園緑化部調整課)との立場をとる。

ただ「一切禁止ではない。本人や周囲の安全を確保できれば、使用申請のうえで認めている」(都公園課)。代表例が民間団体が運営するプレーパークだ。

昨年2月現在、都立公園の敷地を使ったものが11カ所ある。「プレーリーダー」と呼ばれる責任者を置いて安全に配慮した上で、木登りや火の使用などを認めている。

(嘉悦健太)

[NIKKEIプラス1 2017年5月20日付]

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