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こんまり流×服は立てて収納 引き出しを美しい本棚に

NIKKEIプラス1

2017/4/4 NIKKEIプラス1

 片づけコンサルタント、近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」。今回は服をたたんで収納する方法を紹介する。小さく長方形に折りたたみ、立てて収納。これがこんまり流の極意だ。

 引き出しを開けると整然と背表紙が並ぶ本棚のように、折りたたんだ服が自立して収まっている――。まずはその光景をイメージしよう。これが目指す完成形だ。

 服を立てて収納するには、出来上がりがシンプルな長方形になるよう折りたたむのが基本。前面の身ごろを中心にして両端を折りたたみ、帯状にしたものを2つ折り、さらに3つ折りにしていく。リブ素材のようにシワになりにくいものや、カーディガンのように前身ごろが分かれている服なら、真ん中で縦折りにしてもいい。折り紙を折るような気持ちで、1つの辺を折るたびに手のひらでなでて落ち着かせる。

 たたんだ服が自立せずへなへなと倒れてしまう場合は、長方形の幅が広すぎるか高すぎるかが原因だ。低くて厚みが出すぎても自立しない。その場合は最後を2つ折りにするなど試してみよう。

 たたみ終わると、意外と小さな長方形になる。日本ときめき片づけ協会代表の安藤貢さんは「思ったより幅を狭めにたたむとうまくいく」と助言する。幅を狭くたたむと折りジワが心配だが、平積みより立てる方が圧力がかからないので、むしろシワになりにくいという。詰め込むのではなく、9割程度に抑えて収納すると、全体がきれいに収まる。

■柔らかな素材 クルクル巻く

 たたみ方の基本はパンツやスカートにも通じる。パンツは内側に縦折りし、お尻の出っ張った部分は三角に折り、全体を帯状にして2つに折る。そこから3つ折りにするのはトップスと同じ。裾の広がったスカートやワンピースも前身ごろの両端を折り、飛び出した三角部分を折りたたんで帯状にすればいい。

 では、ポリエステルのようなテロテロした素材はどうしたらいいのか。身ごろの両端をたたんで2つ折りにするのは基本通り。そこから先は襟首側からクルクルと巻いていく。襟首の方から始めるのは、弱い部分を内側にして保護するためだ。

 「テロテロした素材はいったん箱にキュッと詰めてから引き出しに入れる方法もある」と安藤さん。「箱の中に仕切りを作る必要は全くない。テロテロ素材だけで箱が埋まらなければ、ほかの素材の服を入れて9割収納にして」。中にはどんなに工夫しても自立しない服もある。その場合は深追いせずに、ハンガーに掛けて収納するやり方に切り替えた方がいいという。

 ショーツや靴下、ストッキングもたたんで立てよう。ショーツは股布部分をお尻側に折り、左右をたたんでクルッと巻けば、前の飾り部分を見せて立てられる。ティッシュペーパーの空き箱に並べるとぴったりだという。

■奥ほど濃い色 一目で探せる

 たたむ収納にこだわるのには訳がある。「手のひらで落ち着かせながらたたむと、染みやほつれ、伝線などに気づきやすい」(安藤さん)

 立てて収納すると、服を見付けやすくなる。淡い色を手前にして、奥に行くほど濃い色にするとさらに探しやすい。似た素材は同じ場所に納め、引き出しの下段は重く、上段は軽いものを入れていく。トップスは上段、パンツは下段。コットンなど薄手素材は上段、ウールなど厚手のものは下段といった具合だ。こうすれば、引き出しが整理整頓された美しい本棚のごとく生まれ変わる。自分の手持ちの服がそれぞれどれくらいあるのか一目瞭然。買い足しの重複も避けられるはずだ。

 これはクローゼットに掛ける収納にも通じる。左側は色の濃いもの、丈の長いもの、重いものを掛ける場所にして「右肩上がり」を演出すると探しやすいという。

 残す服を厳選し、たたんで立てる収納に努めれば、備え付けの収納だけで事足り、衣替えも不要になる。そんな心地よいクローゼットも夢ではない。

[NIKKEIプラス1 2017年4月1日付]

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