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ブック、おススメの1冊

カロライン・フート号が来た! 山本有造著 米国商人巡る破天荒な展開

2017/2/23付 日本経済新聞 夕刊

(風媒社・2000円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)

ペリーの来航で、日米和親条約がむすばれたのは1854年である。通商条約締結のためにハリスがやってきたのは、2年後の56年。じっさいに、両国間の合意がなりたったのは、58年であった。

この本は、ペリーとハリスの間におこった騒動をしらべ、われわれにつたえてくれる。通商条約以前に下田港へはいったフート号には、ぬけめのない米国商人がいた。日本での一儲(ひともう)けをねらったその振舞(ふるま)いと、日米両国の対応がおもしろい。貿易の型がかたまる前の破天荒な展開が、読み手をわくわくさせる。

海をこえた為替は、どうあつかわれたか。交換レートの問題は。そして、商人の妻は、その美貌でも周囲の日本人たちを、ときめかせていた。

★★★★

(風俗史家 井上章一)

[日本経済新聞夕刊2017年2月23日付]

★★★★★ 傑作
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…

カロライン・フート号が来た!―ペリーとハリスのはざまで

著者 : 山本 有造
出版 : 風媒社
価格 : 2,160円 (税込み)

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