カブと湯葉のミルクみそ汁
「いつもの料理なのに、ちょっとしゃれている」と気になるもの。今回はそんなひと品です。
みそ汁に牛乳が加わります。意外に思いますが、だしやみその和の味と牛乳がよく合います。スープとも思えるまろやかな味わいながら、吸い口のネギが香れば、一気に和となり、おなかに落ち着きます。
もうひとつ、家庭ではあまり登場しない小粋な食材が湯葉。ツルンとした独特の食感とコク深い味わいが、口の中を楽しませてくれます。ここで使う湯葉は、おもに吸いもの用に作られた、小さく巻いたものをひと口大に切ってある乾燥品です。小さいものなら汁にポンと入れるだけで、かんたんにもどります。乾燥品は日もちがするので、ふだんの汁の実にも重宝しそうです。
煮立てると汁がモロモロとなり、せっかくのおいしさが半減します。湯葉、みそ、牛乳と鍋に加えたら、煮立つ前に火を止めましょう。
・カブ(葉つき)2個
・巻き湯葉(乾燥)小12個
・だし400ミリリットル
・牛乳200ミリリットル
・みそ大さじ2~2と1/2
・ネギ1/4本
作り方(調理時間10分)
(1)カブは実と葉に分ける。葉は熱湯で色よくゆでる。実は6~8つ割りにし、葉は長さ3センチに切る。
(2)ネギは小口切りにする。
(3)鍋に、だし、カブの実を入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして3分ほど煮る。
(4)実が煮えたら湯葉を入れ、みそを溶き入れる。牛乳を加えて、煮立てないようにして温め、カブの葉を加える。
(5)椀(わん)によそい、ネギをのせる。
ひとくちメモ
和食に牛乳を使ってみる 和食で気になるのは塩分のとり過ぎ。牛乳を煮汁やだしの代わりに利用すると、そのコクやうま味で塩分を控えられるという利点があります。レシピではみその分量に幅をもたせています。減塩にしたい方は大さじ2でお試しください。
(ベターホームのお料理教室 写真は大井 一範)
[NIKKEIプラス1 2017年2月18日付]
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