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窓の結露、防ぐには

2017/2/7

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PIXTA
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窓や壁がよく結露します。カーテンや床までぬれることもあり、カビが心配です。結露を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。効果的な掃除方法も教えてください。

扇風機当て まめに換気

冬の寒い朝、結露した窓を覆う水滴に思わずため息がこぼれる。何とか結露を防ぐ方法はないのだろうか。

そもそも結露はなぜ発生するのか。LIXILサッシ事業部の黒坂幸二さんは「窓の内側と外側の温度差が原因」と指摘する。水蒸気を含んだ室内の暖かい空気が冷たい外気にさらされた窓に触れ、冷やされることで窓に水滴が付く。放っておけば上から下に垂れ、サッシのレールや床に水がたまってしまう。

結露を抑えるには、この温度差を小さくすればいい。家事・住宅アドバイザーの藤原千秋さんは「結露しやすい場所に扇風機やサーキュレーターで風を当て続けると一定の効果がある」と指摘する。室内の暖かい空気を循環させて窓に当てることで、窓の内外温度差が小さくなるという。

こまめな換気も効果的だ。藤原さんが勧めるのはこんなやり方だ。まずはトイレと浴室、キッチンなど水回りの換気扇を全て「強」で回す。次に水回りから一番遠い部屋の扉を開け、その部屋の窓を少し開けておけば風の通り道ができ、5~10分程度で換気できるという。カビの胞子やちり、二酸化炭素で室内の空気がよどまないためにも、毎日の換気を心がけよう。

結露防止に役立つグッズもある。ガラス部分に結露防止シートを貼ったり、食器用洗剤を薄めて水拭きしたりすると一時的に結露しにくくなるという。洗剤に含まれる界面活性剤の効果で水が張り付きにくくなる、という理屈だ。ただしサッシ部分には結露がたまってしまうため、タオルでこまめに拭き取るか、窓枠用の吸水テープをこまめに貼り替えたい。

根本的に結露を防ぐには、窓を二重窓に替えるのが効果的だ。窓と窓の間に空気の層ができるため、熱を通しにくく、結露の発生を抑えられる。「夏場にエアコン効率を高める断熱性や、防音の観点からも全国的に広がっている」(LIXILの黒坂さん)。外側のサッシはアルミ製、内側は断熱性の高い樹脂製というハイブリッド窓が特に人気があるという。

今ある窓の内側に樹脂製の内窓を取り付けるだけのリフォームなら、ひとつの窓あたり約1時間で施工できる。窓の大きさにもよるが、工事費も含めて5万~12万円ほど。このほか下から窓を温めて結露を防ぐ窓下専用のラジエーターもある。予算や窓の構造、結露の頻度を考慮して、最適な対策を選びたい。

加湿は60%まで目安

結露は放置するとカビなどの原因となる。窓周りが木製の場合、水分が垂れたままにしておくと腐ったりはがれやすくなったりする。見つけたらまずは拭き取ろう。

拭き取るときはT字型の水切りワイパーやスクイージーを下から上に向けて窓に滑らせる。藤原さんが勧めるのは窓に特化したバキュームクリーナー。吸引力が高く、水をあまり垂らさず掃除できる。

カーテンや障子にも注意が必要だ。閉めたままでは窓との間の湿度が高まり結露しやすくなる。水分でくっついた状態が続くとカビが生え、黒ずんでしまう。放置すると部屋中にカビを拡散しかねない。こまめに開けるのを心がけよう。

湿度にも気を付けたい。冬場は加湿器を使う家庭が多いが、加湿のしすぎは禁物。黒坂さんは「室内の最適な湿度は40~60%程度」と話す。50%以上ならインフルエンザウイルスの活性をある程度抑制でき、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなるという。

「人体は気温を感知できても湿度はうまく判断できない。温湿度計で客観的に把握することが重要」(藤原さん)。同じ室内でも測る高さで温度と湿度は異なる。高いほど温度が高く湿度が低くなるが、低い場所は温度が下がるため湿度も上がる。寝室では寝る位置の高さに温湿度計を置いて変化に気を配ろう。

(小柳優太)

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[NIKKEIプラス1 2017年2月4日付]

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