経済を見る眼 伊丹敬之著日本の「見えざる資産」実証

(東洋経済新報社・1800円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)

製造業やサービス業、そして金融など、日本経済の諸現象を語りながら、「経済を見る眼」を養う素晴らしい五つ星。

本書を読んでいると、日本には技術もサービスもあるのだが、不足しているのは個人や法人の「将来への期待」の心理的エネルギーであることがよくわかる。必死のマクロ政策も、歴史経過がつくりだした人々の意識の岩盤に穴をあけるのは難しい。しかし著者が実証する「見えざる資産」をしっかりと意識することによって前を向くことは可能である。

「消費も投資も産業の発展も」企業と個人と政府の選択があり、その結果として「経済」は動く。ビジネススクールの一科目を学ぶ意欲で本書を読むことをおすすめする。

★★★★★

(福山大学教授 中沢孝夫)

[日本経済新聞夕刊2017年1月26日付]

★★★★★ 傑作
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…

経済を見る眼

著者 : 伊丹 敬之
出版 : 東洋経済新報社
価格 : 1,944円 (税込み)