寒い日はお風呂が一番! 温泉や銭湯、アプリで探そう
年明けから寒さはそれほどでもないなと思っていたら、月の半ばから厳しい冷え込みに見舞われた今年。そんな冬には、温かいお湯にゆっくりつかるのが格別だ。温泉、銭湯、自宅のお風呂――。「お風呂ライフ」を豊かにするアプリを紹介する。
リクルートライフスタイル(東京・千代田)が配信する「じゃらん温泉」は、約4220件の温泉の情報を収録し、地域別のランキングが閲覧できるようにしている。全国的に著名な温泉だけでなく、地元での根強い支持を得る「穴場温泉」に出合えるのが強みだ。
新しい出合いも
「ランキングの上位に知らない温泉がたくさんある。新しい出合いみたいです」。都内の私立大学に通う田村萌夏さん(22)は、アプリを利用して驚いたという。地方の温泉ランキングの上位にこれまで聞いたこともないような温泉が名を連ねていたためだ。
ランキングは2016年に約1万人を対象に、インターネットアンケート調査を実施して算出した。調査対象は「じゃらんnet」の会員だ。
ランキングは全国、北海道、東北など8カ所の温泉地で集計している。例えば、中国・四国の温泉では、毎回各種の温泉ランキングで上位に名を連ねる「道後温泉」もあるが、「湯田温泉」や「萩温泉郷」など全国的にはあまり知名度のない温泉を写真付きで紹介している。
「あまり温泉に興味がなかったけど、紹介している温泉に行ってみたくなりました」(田村さん)
アプリでは、それぞれの温泉に最寄りの観光スポットやその見どころも紹介。例えば、北海道で人気の「登別温泉」については、「安政5年に開湯したと言われる」「硫黄泉、硫化水素泉は皮膚の軟化」など細かな情報も掲載している。読んでいて楽しいしかけも豊富だ。
温泉地の近くにある宿の情報も収録。「人気順」や「安い順」と並べ替えて探せるため、気になる温泉地を見つけたら、宿も一緒に探せるため便利だ。
アプリは2011年に配信を始めてから人気を博し、1月時点の累計ダウンロード数は約90万に達する。他の温泉アプリに比べても温泉地の充実度などで定評がある。
温泉には行きたいけど、時間がない――。そんな人には「銭湯マップ東京」が便利だ。都内にある銭湯数百カ所の情報を収録している。全地球測位システム(GPS)機能を使い、最寄りの銭湯を地図上に表示する機能が特徴で、会社近く、自宅近くの銭湯が簡単に見つけられる。
地図上に表示される目当ての銭湯をクリックすると、銭湯の営業時間、定休日、料金といった基本的な情報が表示されるシンプルなつくりだ。ダウンロードは無料。
廃業した銭湯の情報も順次更新しているので、行ってみたら銭湯がもうなかったという心配もしなくてすむ。銭湯の近くに行くとスタンプを押してもらえる機能も備え、スタンプラリーを楽しめる。
様々な色で別世界
自宅のお風呂の魅力を高めるアプリもある。「Bath Light」はスマホ画面上に緑や青、水色など複数の色が順次表示される。お風呂の明かりを消し、スマホを浴室におけば、浴室がすぐに様々な色で満たされる。
都内にすむ30代の女性は、「最初は少し抵抗があったけど、別の世界に行ったみたいで楽しい」と話す。表示される色や切り替わりの時間は設定画面から自由に調整ができるため、自分好みの浴室にできる。
まだまだ寒い日が続くが、お風呂生活を豊かにするアプリを活用して乗り越えてみては。
(メディア戦略部 飯島圭太郎)
[日本経済新聞夕刊2017年1月19日付]
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