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売り上げの4割を化粧品が占めるドラッグストア大手、マツモトキヨシ。2割前後が多い同業と比べ、圧倒的な販売力を誇る。その中心で活躍するのが、マツキヨラボ新松戸駅前店の化粧品チーフ、広井由季さん(32)だ。提案力と丁寧な接客術はリピーターを生み、広井さんが異動した店舗は売り上げが伸びるともっぱらの評判だ。

「自分が配属されたからには必ず化粧品部門の売り上げを伸ばしたい」。こう話す広井さんの柔和な笑顔の裏には、確かな自信が感じられる。

広井さんは、マツモトキヨシが2015年9月に開業した新業態のドラッグストア「マツキヨラボ」の1号店で化粧品部門の責任者を務める。開業の際、実績を買われて同店に呼ばれた化粧品販売のエースだ。

◇     ◇

広井さんは入社2年目で化粧品チーフに昇格。09年11月、売り上げがそれほど大きくないマツモトキヨシ所沢Part1店に所属していたにもかかわらず、口紅の新商品の予約数を競うコンテストで全国約700店中1位を獲得し、話題となった。毎月開催される特定商品の販売数を競う社内コンテストでも、新松戸駅前店を4度の優勝に導いた。3位以内の入賞も20回以上経験している。

広井さんの強みはリピーター客をつくる接客術にある。「マツキヨを好きになり、長く利用してもらうにはどうすればいいかをいつも考えている」と広井さん。豊富な知識と経験に裏づけされた提案力と丁寧な接客は、目の肥えた消費者をマツキヨのファンへと変える。

「加藤さん、この前の化粧水はいかがでしたか」。客との接点が少なくセルフ販売の印象が強いドラッグストアで、広井さんは客と名前で呼び合う仲になる。広井さんに相談したくて来店する客は多い。

同店の中山順副店長は「一緒に働いた化粧品担当の中で一番接客がうまい。彼女が来てから化粧品部門の売り上げはグンと伸びた」と絶賛する。

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