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五輪会場周辺など ホームドア整備、都が9億円後押し

2016/12/15付 日本経済新聞 朝刊

補助金で鉄道各社のホームドア整備を後押しする(JR有楽町駅)

 東京都はホームドアを整備する鉄道各社向けの補助金を2017年度に約9億円と16年度の3倍に増やす方針だ。東京五輪・パラリンピックの競技会場の周辺駅で20年の開催までの重点整備を促す。五輪観戦などで訪日外国人が増えるとみて空港から会場周辺駅への乗換駅も対象に加える。視覚障害者らの事故が相次いだこともありホームドア設置を後押しする。

 16年度の3億円弱から大幅な拡充となる。補助金はJRや私鉄各社によるホームドア設置事業が対象で、1日の乗降客数が10万人以上の駅に計5億円弱と補助額を16年度の2倍近くに増やす。これにより15程度の駅で整備が進むと見込む。

 東京五輪・パラリンピックの競技会場周辺で観戦客などが利用する駅であれば乗降客数が10万人未満でも補助の対象となる。5駅程度にあわせて約4億円を補助する。訪日外国人が成田空港や羽田空港に着いた後、会場に向かう際に乗り換える中継駅も17年度から補助の対象に加える。具体的には品川や浜松町、日暮里などを想定している。

 ホームドアは駅のホームの線路に面する側、1列あたり2億~3億円の設置費用がかかるという。ホームの地盤の補強が必要な駅ではさらに費用がかさむことになる。都は1日の乗降客数が10万人以上の駅を中心に補助しているが、鉄道各社の負担を軽減することで、10万人未満の駅でもホームドアの整備を進めてもらう狙いがある。

 都内では昨年8月に東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、視覚障害者の乗客がホームから転落した死亡事故が発生した。都はホームドア整備を「社会的要請」(都市整備局)と捉えており、補助金を大幅に拡充して鉄道各社を後押しする。

 23年度までに1日の乗降客数が10万人以上の全駅での設置を目標に掲げている。

[日本経済新聞2016年12月15日付朝刊]

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