「東京駅方面」だらけ 千葉駅が分かりにくい事情Y字型の構造、複雑さ生む

JR千葉駅の外観
JR千葉駅の外観

11月20日に約半世紀ぶりに新装開業したJR千葉駅。1階にあった改札口が3階へ移動し、天井が高くなったほか、通路を塞ぐ太い柱が減り、開放的な空間に生まれ変わった。とはいえ、依然として東京駅行きの電車は3~10番線に乱立。頻繁に利用する乗客でも迷ってしまう。どうしてこんなに分かりにくいのだろうか。

千葉駅には1~10番線まである。中野駅方面に向かう総武線各駅停車の1~2番線を除き、全てのホームに総武快速線の東京駅方面行きの電車が止まる。通常、駅のホームは方面別に分かれていることが多いが、千葉駅から東京駅方面へ向かう乗り場は固定されていない。乗るたびにホームの場所を確認しなければならないのだ。

その原因は「Y字型」になっている駅の構造にある。千葉駅では内房・外房線と成田・総武本線の2つに枝分かれしている。しかも、内房・外房線は3~6番線で、成田・総武本線は7~10番線で東京駅方面の総武快速線に乗り入れている。このため「東京駅行き」の乗り場を1つに絞れないという事情がある。

では、東京駅と千葉駅を行き来している電車はどうしているのか。東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社広報室長の後藤久さん(47)によると「各線のダイヤの合間を縫って空いているホームに入れている」という。内房・外房線などで遅延が生じたときに総武快速線が玉突きで遅れるのにはこうした理由がある。

実は千葉駅が現在のY字型構造になったのは今の場所に移転してきた53年前。その前まで、千葉駅は現在の東千葉駅近くにあった。当時は内房・外房線と東京方面の総武線がひとつながりになっていなかったため、千葉駅でスイッチバックし、進行方向を逆にして走らせていた。

移転から半世紀以上が経過し、千葉駅は1日20万人以上が利用するターミナル駅になった。混雑する駅構内で迷わないようにするには3つのポイントを心がけたい。1つ目はスマートフォンのアプリなどで時刻を調べる際、乗り場も確認すること。2つ目は改札正面にある案内表示のうち、一番端にある「3~10 横須賀・総武線(快速・特急)」を確認すること。3つ目は「駅員に遠慮なく聞いてください」(後藤室長)。

車両デザイン、区別しやすく

車両デザインで区別しやすくなった(右が総武快速線)

かつては内房・外房線などと総武快速線の車両デザインも同じだったため、乗り場が今よりも紛らわしかった。現在は内房・外房線の電車は青と黄色のライン、総武快速線の車両はクリーム色と青のラインをまとい、区別しやすくなっている。

千葉駅の新駅舎の改札内には48店舗が入るエキナカも開業した。2018年には地下1階、地上7階の駅ビルも全面開業する予定で、商業拠点としての役割も大きくなる。