一気に湯注いでも最適ドリップ

「サードウェーブコーヒー」といって、1杯ずつ丁寧にハンドドリップでコーヒーをいれるのが人気だ。だが粉と水をセットしてスイッチを押すだけでいいコーヒーメーカーと違って、少しずつ湯を注がなければならないため、付きっきりになる。忙しい朝などは諦めざるを得ない。

米国の人気キッチン用品メーカーOXO（オクソー）が10月に発売した「オート　ドリップ　コーヒーメーカー」はその悩みを解決する。ドリッパーの上に、8つの穴が開いた水タンクがある。タンクの穴のサイズが違い、すーっと湯が落ちる穴と、ポタポタとゆっくり落ちる穴がある。1杯分の湯を一気に注いでも最適なペースで湯が落ちる。

自分で湯を少しずつ注ぐ必要がなく、湯が落ち切るまでそばを離れられるので、他の作業ができて非常に良い。タンクには注ぐ湯量の目安の目盛りも付いている。また蓋があるので湯が冷めにくく、ドリッパーの受け皿になる。最大湯量360ミリリットルで、たっぷり抽出できるのもうれしい。

（ライター　山本　奈緒子）

［日経プラスワン2016年12月3日付］