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澄んだ夜空に色鮮やか あなたと見たい冬花火10選

2016/11/19付 日本経済新聞 プラスワン

■雪・伝統行事と合わせ堪能

 花火は夏の風物詩と思いがちだが、厳冬の夜空に上がる「冬花火」も盛んだ。空気が澄み、光が鮮やかに映えるのは夏よりも冬。寒さを我慢すれば、冬だけの感動が体験できる。

 専門家に選んでもらった冬花火のトップは長野えびす講だった。伝統行事を盛り上げるため、花火を上げたのが始まりで、歴史は明治時代にさかのぼる。

 2位の秩父夜祭は山車との組み合わせが斬新。6位の若草山は山焼きと花火の光が古都の伽藍(がらん)を浮かび上がらせる。豪雪地帯で開催する越後妻有(4位)は雪原にきらめく光が幻想的だ。

 冬の花火は「ミレニアムのカウントダウンが盛んになった2000年ごろから広がってきた」(日本煙火協会)。寒い屋外での開催なので打ち上げ時間は短いが、「その分、集中して楽しめる」(同)。防寒の身支度を整え、開始時間や場所を確認した上で出かけたい。

1位 長野えびす講煙火大会 740ポイント
犀川が舞台、山々に響く音が大迫力(長野市)

 明治32(1899)年から始まり、今年で111回を迎える伝統の花火大会。「全国10号玉新作花火コンテスト」など、犀川の河川敷から約1万5000発が打ち上げられる。「静謐(せいひつ)な川の流れと山々に響き渡る花火の音、スターマインのスケール感には脱帽」(丸々もとおさん)。有料観覧席も発売する。「筒場と観覧席が近くワイドスターマインが大迫力で楽しめる」(金武武さん)、「質、演出は国内トップクラス」(冴木一馬さん)という。「夏の花火に引けをとらない。会場となる河原は広いので、ゆったりと観覧できる」(藤井みささん)のも人気の秘密だ。

 (1)11月23日(2)JR長野駅(3)026・227・2428(長野商工会議所)

2位 秩父夜祭 660ポイント
曳山祭りの山車とコラボ(埼玉県秩父市)

 日本三大曳(ひき)山祭りの一つとされる秩父夜祭。宵宮と大祭の2日間に約7000発の花火が上がる。「豪華な笠鉾(かさぼこ)と屋台が出発すると同時に花火が打ち上げられる」(横畠麻実さん)といい「山車と花火のコラボレーションはカメラ好きにお薦め」(藤井さん)だ。「2重、3重の芯を描く尺玉は圧巻」(安斎幸裕さん)。

 (1)12月2、3日(2)西武鉄道西武秩父駅(3)0494・21・2277(秩父観光協会秩父支部)

3位 お台場レインボー花火 550ポイント
背景にビル群、デートにも(東京都港区)

 今年はクリスマスイブや大みそかを含め12月の土曜日に5回開催する。イブには音楽と連動した花火(ミュージックスターマイン)の特別演出も。「レインボーブリッジや東京のビル群と一緒に見る花火は幻想的。デートにお薦め」(河村亮太さん)。「約1800発の花火に加え、クリスマスイルミネーションも楽しめる」(森岡順子さん)。

 (1)12月3、10、17、24、31日(2)ゆりかもめお台場海浜公園駅、りんかい線東京テレポート駅(3)03・5564・1202(お台場レインボー花火実行委員会)

4位 越後妻有 雪花火 520ポイント
雪原きらめくLED(新潟県十日町市)

 3年に1度のアートイベント、「大地の芸術祭」が開催される越後妻有(つまり)が舞台。「雪原にちりばめられた発光ダイオード(LED)と花火が幻想的な空間を演出する」(井上真也さん)。「三尺玉は一見の価値あり。遠出しても行きたい」(藤井さん)。今季は会場を「あてま高原リゾートベルナティオ」に変更、規模を拡大して行う。

 (1)3月4日(2)JR十日町駅から送迎バス(3)025・757・2637(十日町市観光交流課)


5位 熱海海上花火大会 500ポイント
大空中ナイアガラ圧巻(静岡県熱海市)

 春夏秋冬と開催する花火大会。熱海湾から打ち上げた花火は、三方を山に囲まれたすり鉢状の地形に反響し、スタジアムのような音響効果が楽しめる。「毎回新しい演出を取り入れており何度見ても飽きがこない」(井上さん)、「大空中ナイアガラは圧巻のスケール」(安斎さん)。

 (1)12月4、11、18日(2)JR熱海駅(3)0557・85・2222(熱海市観光協会)

6位 若草山焼き(奈良市)

 早春を告げる山焼きに先立ち、約600発の花火が上がる。「花火に続いて若草山の山肌一面が炎に包まれる。花火と炎のコラボレーション」(富本一幸さん)。「伝統行事と一緒に鑑賞できる。一見の価値あり」(森岡さん)。

 (1)1月28日(2)JR、近鉄奈良駅(3)0742・27・8677(奈良県奈良公園室)

7位 河口湖冬花火(山梨県富士河口湖町)

 打ち上げは河口湖畔の3カ所から。条件が整うと「真っ白な富士山が月明かりに照らされ、目の前に花火が上がる」(冴木さん)。「湖面に映る逆さ花火も魅力」(丸々さん)。

 (1)1月14日~2月19日までの土日、2月23日(2)富士急行河口湖駅(3)0555・72・3168(富士河口湖町観光課)

8位 大曲の花火 冬の章(秋田県大仙市)

 花火の街、大曲で「若手花火師が新作花火の技を競う」(富本さん)。「会場のスキー場は雪が残り、空が澄んでいるのできれいに見える」(横畠さん)。

 (1)3月18日(2)JR大曲駅(3)0187・62・6887

9位 ISOGAI花火劇場in名古屋(名古屋市)

 「音楽を使った演出に定評がある磯谷煙火店が華麗な形と光で魅了する」(泉谷玄作さん)。「聖夜にふさわしい物語性がある演出」(安斎さん)。

 (1)12月24日(2)地下鉄名古屋港駅(3)052・212・1603

10位 べっぷクリスマスHanabiファンタジア(大分県別府市)

 「クリスマスソングと花火がシンクロし見事な演出」(河村さん)。地元の店が出す屋台も楽しめる。今年は地震からの復興の願いを込める。

 (1)12月23、24日(2)JR別府駅(3)0977・24・2828

◇     ◇

 ランキングの見方 選者の評価をポイントに換算した。名称、開催地。(1)開催日(2)最寄り駅(3)問い合わせ先電話番号

 調査の方法 日本観光振興協会の「全国観るなび」などの情報を基に、冬季に開催される30の花火大会をリストアップ(大みそか~元旦のカウントダウンイベントは除く)。専門家にお薦めを挙げてもらい、上位10大会を選出した。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。
 安斎幸裕(花火愛好家)▽泉谷玄作(花火写真家)▽井上真也(花火写真家)▽金武武(花火写真家)▽河村亮太(日本旅行総研研究員)▽冴木一馬(花火写真家)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽丸々もとお(夜景評論家)▽森岡順子(日本観光振興協会観光情報課長)▽横畠麻実(クラブツーリズムアシスタント・マネージャー)▽藤井みさ(asoview!編集部)

[日経プラスワン2016年11月19日付]

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