パクチーサラダ
ハーブ類にはそれぞれ独特の香りがあり、それが料理の個性のひとつとなります。しかし、個性=くせでもあるため、ある人にとってはよい香りでも、別の人にとっては心地よいものではないかもしれません。
そんな中、パクチーほど好みが分かれるハーブも、ほかにないでしょう。好きな人にとっては、たまらなく魅力的で、最近ではパクチー料理専門のレストランまで登場しています。かたやパクチーと聞くだけで眉をひそめるほど苦手な人も少なくありません。
このようにかなりくせが強いため、いつもは中華やエスニック料理のトッピングに使う程度のところ、今回は皿いっぱいのサラダにしました。合わせたのは、ミツバや万能ネギといった日本のハーブたち。ケンカするかと思いきや、お互いの香りの相乗効果で、パクチー自体のおいしさも際立つよう。パクチー好き垂涎(すいぜん)のひと皿です。
・パクチー60グラム
・ミツバ60グラム
・万能ネギ100グラム
・ライム(またはレモン)1/2個
・ナンプラードレッシング(ナンプラー小さじ2、ニンニクのすりおろし小さじ1/2、ライム汁<またはレモン汁>大さじ1、サラダ油大さじ1と1/2)
作り方(調理時間5分)
(1)万能ネギの根元の太い部分は斜め薄切りにする。それ以外の部分のネギ、パクチー、ミツバは長さ3センチに切る。
(2)大きめのボウルにドレッシングの材料を合わせ、食べる直前に(1)を加えてあえる。
(3)器に盛りつけ、ライムをしぼって食べる。
ひとくちメモ
呼び名はいろいろ 日本では「パクチー」と呼ばれることが多いように思えますが、これはタイ語。ほかに「コリアンダー(英語)」「シャンツァイ(中国語)」などと呼ばれることも。くせの強いハーブながら、実は世界で広く用いられているのです。
(ベターホームのお料理教室、写真は大井一範)
[日経プラスワン2016年9月3日付]
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