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高級ジューサー、同じ食材でも違い際立つ 機種別点検

2016/8/28 日本経済新聞 プラスワン

■ビタミン充填 朝がシャキ!

夏の朝はビタミンたっぷりのジュースで迎えたい。そこでお薦めのスロージューサー、コンパクトブレンダーを専門家に選んでもらった。

スロージューサーは低速回転のスクリューで食材を石臼のように押しつぶして作る。食材が空気に触れにくいため栄養素の損傷が少なく、時間がたっても分離しにくい。コールドプレスとも呼ばれ、1杯1分ほどでできるが、部品が多く搾りかすが出るので、洗う手間がかかる。

ジュースを専門家が試飲したところ、同じ食材でも違いが際立った。酸味や苦み、甘みの出方も違った。おいしさで高評価を得たのはヒューロム。手入れのしやすさでは1位のヒューロムと6位のシャープが拮抗した。シャープはパーツが少なく、洗う手間が省ける。

一方、ブレンダーは手軽さが魅力。水を加え、高速回転のブレードで食物繊維ごと粉砕する。濃厚で滑らかな100%ジュースは作れないが、手入れが簡単。試飲会では2位のティファールと3位の山本電気がおいしさで抜群の評価だった。ただ使い勝手などで高評価のショップジャパンが総合力で1位となった。

機種にはそれぞれ特徴がある。使う場面や設置スペースなどをよく考えて、自分に合う1台を選びたい。

<じっくり抽出型>

1位 ヒューロム「H-AA」 920ポイント
栄養残さず搾りきる

スロージューサーの専業メーカー、ヒューロム社の上位機種。全4項目で一番の評価を得た。「各素材の汁分がよく混ざり合い滑らか。ジュースとしての完成度が高い」(りんひろこさん)。搾りかすが少なく、食材を搾りきっているのが分かる。「組み立てやすく、搾りかすの出口も広めで洗いやすい」(松尾みゆきさん)、「作動音が飛び抜けて静か」(川上真生子さん)など使い勝手の良さにも評価が集まった。「付属のキットやアタッチメントを使えばスムージーやシャーベット、豆腐が作れ、楽しい」(神原サリーさん)。(1)18×22.3×40.7センチ、4.8キログラム(2)ジュースカップ、搾りかすカップ、スムージーフィルター、フローズン用アタッチメント、豆腐用キット、掃除ブラシ大小、レシピブック(3)4万円(4)電話0120・288・859

2位 ヒューロム「H15」 850ポイント
入門機 コスパ良し

初めてスロージューサーを使う人に向けての商品。搾りかすの排出口が大きめで洗いやすい。「最初から最後まで口当たりの良いジュースと動作音の静かさが魅力的」(安蔵靖志さん)、「付属品を絞り、低コストの工夫がしてある。ジュースの完成度も高いので、費用対効果がいい」(川上さん)。ただし、組み立てにはやや力が必要な部分があり、コツをつかまないとセットに手間取る面も。(1)17.6×19.2×39.9センチ、4.4キログラム(2)ブラシ、レシピ集(3)3万2000円(4)電話0120・288・859


3位 クビンス「JSG-121」 690ポイント
細かく切らず投入OK

格段に広い素材投入口が特徴。皮をむいたオレンジは1個丸ごと、小松菜やホウレンソウも茎ごと投入できる。「細かいカットが不要で便利。音も静か」(松見早枝子さん)、「口当たりがサラッとして飲みやすい」(中本ルリ子さん)、「レシピブックの情報量が充実」(川上さん)。半面、本体が重たく組み立てにも少し力がいる。搾りかす排出口が平たいので洗いにくいとの声も。(1)22.8×20.8×44.8センチ、6.4キログラム(2)ジュースカップ、搾りかすカップ、豆腐用キット、ブラシ2種、回転ブラシ、レシピブック(3)4万円(4)電話0120・816・861(NUCジャパン)


4位 シロカ「SSJ-201」

すっきりしたスリムなデザインが特徴。「場所取らずで手ごろな価格。スロージューサー初心者におすすめ」(中本さん)。(1)18.2×17.3×43.1センチ、3.4キログラム(2)ジュースカップ、搾りかすカップ、ブラシ、レシピブック(3)2万1000円(4)電話0570・001・469

5位 パナソニック「MJ-L500」

パーツを組み合わせる目印がはっきりして組み立てやすく、洗いやすい。シャーベットも作れる。(1)18.5×17.6×43.2センチ、4キログラム(2)ジュースカップ、搾りかすカップ、フローズン用アタッチメント、ブラシ、レシピブック(3)3万円(4)電話0120・878・365

6位 シャープ「ヘルシオ グリーンプレッソ EJ-GP1」

葉物野菜は茎ごと投入できる。パーツが少なく手入れが簡単。味の面では評価が分かれた。(1)12.7×19.5×46センチ、4.8キログラム(2)ジュースカップ、搾りかすカップ、フローズン用アタッチメント、ブラシ、メニュー集(3)4万3000円(4)電話0120・078・178

左から4位の「シロカ」、中央が5位の「パナソニック」、右が6位の「シャープ」

<手軽に1杯分>

1位 ショップジャパン「マジックブレット ベーシック」 640ポイント
手入れ楽々 調理にも活躍

テレビ通販でおなじみの商品は手入れのしやすさ、使い勝手、音の面で一番の評価。「カップ底まで手が入り洗いやすい。自動と手動の運転切替が便利」(安蔵さん)。自動運転時は完全に手離れできる。「する、ひく、泡立てる時に使うブレードも付属し、料理にも幅広く使える。1家に1台あっていい」(藤井香江さん)。(1)11.2×11.2×約30センチ、1.1キログラム(2)電子レンジ用カップ、フラットブレード、カップ蓋(保存用と穴あきで計3種)、レシピ集(3)8600円(4)電話0120・549・096(オークローンマーケティング)


2位 ティファール「クリック&テイスト」 610ポイント
飲み口、滑らか自慢

「スロージューサー並みの滑らかなジュース。ガラスボトルは重いが、セットした状態のまま上から材料を入れられる」(神原さん)、「手入れがしやすく、動作音も大きくない。操作もしやすい」(戸井田園子さん)。(1)9.5×9.5×33.5センチ、1.804キログラム(2)ミルユニット、ティーミルユニットと各ユニット容器の蓋、レシピブック(3)8900円(4)電話0570・077772(グループセブ ジャパン)


3位 山本電気「パワーミックス MB-BL22」

動作音は大きめだが、味の面では一番の評価。「道場六三郎氏監修だけあって、ブレンド具合は文句なし」(多賀一晃さん)。(1)15×15×33センチ、1.8キログラム(2)ドリンク用アタッチメント(3)7500円(4)電話0570・014958

4位 ビタントニオ「マイボトルブレンダー VBL-31」

軽量だが底面の吸盤で安定設置できる。手を離しての自動運転が可能。40秒後に停止するので、その場を離れても安心。(1)14×14×33センチ、0.99キログラム(2)ドリンク用アタッチメント、ボトルキャップ(3)3600円(4)電話0120・779・702(mhエンタープライズ)

◇     ◇

表の見方 数字は専門家の評価を点数化。メーカー・ブランド名、商品名。(1)幅×奥行き×高さ、重量(2)主な付属品(3)8月下旬の大手家電量販店のウェブ価格、または百貨店・専門店での実売価格(4)問い合わせ先

調査の方法 家電量販店や百貨店・専門店が扱うスロージューサー9機種とコンパクトブレンダー8機種を対象に「味(ジュースとしての完成度)」「手入れ」「使い勝手」「作動音」の4項目で評価。ジュースは小松菜とリンゴ、レモンで作った。専門家は以下の通り(敬称略、五十音順)。

安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)▽神原サリー(家電コンシェルジュ)▽川上真生子(楽天レシピ マーケティング担当)▽多賀一晃(家電評論家)▽戸井田園子(家電コーディネーター)▽中本ルリ子(料理研究家)▽藤井香江(カクテル&ジュースコーディネーター)▽松尾みゆき(料理研究家)▽松見早枝子(料理研究家・ビューティレシピスト)▽りんひろこ(料理研究家・フードコーディネーター)

[日経プラスワン2016年8月27日付]

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