夏の涼を水辺で 澄んだ川・海をアプリで検索

「きゃぁ、冷たい!」「15分遊んだら休憩するのよ」――。東京急行電鉄二子玉川駅から徒歩数分、多摩川のほとりにある「兵庫島公園」は、水遊びの親子連れでにぎわっていた。梅雨明けはかなりずれ込んだが、暑い日が続く。エアコンの効いた屋内にこもりたくもなるが、冷気にあたってばかりでは体調を崩しがち。水辺に出向いて涼を求める方が健康的だ。スマートフォン(スマホ)アプリを活用して、暑さを乗り切ろう。

清流に足をつけたり水浴びしたりするのは気持ちがいいものだ。河川自体は都市部にもあるが、澄んでいて流れが穏やかな水遊びに適した川は少ない。

全国300カ所登録

スマホアプリを活用して、川や海で水遊びを満喫しよう

「川遊びマップ」は、水遊びに適した川や沢を手軽に探したい人向けのアプリ。全国各地にある300カ所以上の川遊びスポットが登録されている。スマホ内蔵の全地球測位システム(GPS)機能と連動し、アプリを起動した場所に近いスポットを地図上に表示してくれる。

チェックしたいスポットをタップすると、水遊び場の雰囲気やトイレ・駐車場の有無、住所などが一覧できる。試しに、記者が何度か訪れたことのある「龍(竜)門の滝」(大分県九重町)の情報をチェックしたところ、「滝開きは7月の第3日曜日」「なだらかな岩床で滝すべりができる」「ウオーターボードの有料貸し出し設備がある」など、役立つ情報が詳細に書き込まれていた。

水遊びといえば、川より「海」を好む人もいるはずだ。サーフボードやボディーボードで波に乗るアクティブ派だけでなく、浮輪につかまって波に身をゆだねる「のんびり派」も満足できるのが海の魅力。せっかく足を運ぶなら、きれいな海を目指したいのが人情だろう。

そんな人にお薦めなのがウェブサイト「快水浴場百選」だ。2006年に環境省が選定した、全国100カ所の快適な「水浴場」がまとめられている。そのほとんどが海水浴場だが、琵琶湖のほとりにある「マキノサニービーチ」(滋賀県高島市)のような淡水のスポットも含まれる。

選定基準は「水質」「安全性」「利便性」など。水質については、大腸菌や油膜の有無、透明度などを判定基準としている。たとえ清潔で澄んだ海でも人里離れた場所では情報ニーズが少ない。そのため、おおむね年間の利用者数が1万人以上の水浴場の中から選んでいる。

波の状態や天気も

残念ながら、東京都および神奈川県内には該当なし。都心から自動車で行ける範囲だと、ウミガメの産卵場所で知られる「和田浦海水浴場」(千葉県南房総市)や、弓なりの砂浜が美しい「外浦海水浴場」(静岡県下田市)などが選ばれている。日帰りも可能だが、週末やお盆休暇を利用して、泊まりがけで出かけてみてはいかがだろうか。

サーフボードやボディーボードなど波乗り目的で海に行くなら、波のコンディションが気になるところだ。「なみある?」アプリを使えば、全国140カ所のサーフポイントの干潮・満潮の時間帯や波のうねり、風向きなどを教えてくれる。より詳しい波の情報が必要な人向けに有料サービスも提供しているが、たまに海に行く程度なら無料版で十分だろう。

川や海での水遊びで注意したいのが天候の急変だ。付近で集中豪雨が発生すると、川幅の狭い沢などでは水かさが急激に増す「鉄砲水」が起こり得る。天候を手軽にチェックしたいなら「Yahoo!天気」が便利だ。Yahoo!アカウントでログインして利用すると、スマホのGPS機能と連動して雨雲の接近を知らせてくれる。過信は禁物だが、注意喚起に役立つ。水遊びはもちろん、通勤・通学時の天候チェックにもお薦めだ。

(コンテンツ編集部 菅井光浩)

[日本経済新聞夕刊2016年8月4日付]

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