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 成果主義の一般化や転職の増加による人材流動化を映し、「年上部下」「年下上司」のいる会社が増えている。だが、年功序列文化が依然として色濃い日本では、当事者間に戸惑いが生まれている。摩擦をなくすコミュニケーション術を探る。

年下上司(右)が年上部下とスムーズに仕事をするには、相手を敬う気持ちが欠かせない

年下上司(右)が年上部下とスムーズに仕事をするには、相手を敬う気持ちが欠かせない

エン・ジャパンが運営する転職活動支援サイト「ミドルの転職」編集長の岡田康豊さんは、年上部下・年下上司が増えている背景について、「大量採用されたバブル世代のポスト不足が顕著になる一方、少数精鋭採用の就職氷河期世代が頭角を現し始めたのが一因」と指摘。今や外資系やベンチャーだけでなく、大企業の間でも広がっていると話す。

こうした逆転現象は、会社にメリットをもたらす半面、副作用も伴う。ミドルの転職の利用者に聞いたところ、66%が年下上司の下で働いた経験があると回答。経験がある人のうち58%が、年下上司の下では「仕事がしづらい」と答えた。

理由で多かったのは、「人の使い方が下手」(65%)、「人の意見を受け入れない」(43%)、「とにかく威張る/エラそうにしている」(37%)などだ。

敬う気持ち大切に

年下上司・年上部下の間のぎくしゃくは、職場全体に悪影響を及ぼす。企業研修を手掛けるテンプスタッフラーニング(東京・渋谷)社長の岩崎真也さんは「2人の中間管理職の仲が険悪だと、周囲の社員はどちらの言うことを聞けばいいのかわからなくなり、混乱する」と話す。

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