課長の「ほめ方」の教科書 船見敏子著
職場の改善例を具体的に
怒ったり、叱ったりすることよりも、ほめた方がよいのは皆わかっている。しかし、それはけっこう難しい。わざとらしさが感じられたりするものだ。
本書はカウンセラーによる「教科書」だが、過去形、現在形、未来形といった「時制」による「ほめ方」論など、指摘が具体的である。
また、「20時までになるべく帰りましょう」と壁に紙を貼って、居残りを減らしたり、「誕生日に休暇を取らせる」ことによって、休暇を奨励したりして、職場の雰囲気を変えた事例が紹介されているが、そうした努力はけっこう大切なことである。同じ会社でも課長さんによって空気が変わるものなのだ。
「言葉はストレスと直結する」という指摘に同感する。
★★★
(福山大学教授 中沢孝夫)
[日本経済新聞夕刊2016年7月14日付]
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…
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