10~30代女性に人気の動画マガジンC CHANNELメークや料理、インテリア 素早く一目で

好きなチャンネルや出演者をフォローすれば新しい動画が投稿される度に通知が届く。フォロワーが6万を超す人気動画もある。
好きなチャンネルや出演者をフォローすれば新しい動画が投稿される度に通知が届く。フォロワーが6万を超す人気動画もある。

若い世代にとって、動画を楽しむ身近なツールはもはやテレビではなく、スマートフォンやタブレット端末になりつつある。そんな需要をとりこみ、次々と動画サイトがネット上に誕生している。なかでも10~30代の女性の支持を集めるのが「女子のための動画ファッションマガジン」をうたう「C CHANNEL(チャンネル)」だ。

メークや料理、インテリアなどの話題を発信し、昨年4月のスタートから1年あまりで、ひと月の動画再生回数は1億4千万回を突破した。運営会社C Channelの森川亮社長は、LINEの生みの親にして前社長だ。

最大の特徴は映像の短さだ。長いものでも1分程度。その中にヘアメークの方法から料理の作り方まで詰め込んでいる。「様々なメディアに囲まれている若い世代はとにかく忙しい。長いものは敬遠される」と三枝孝臣取締役は話す。三枝氏は日本テレビの制作畑出身だが、テレビの「番組」作りとは根本的に異なる。例えば、編集では映像を早回しすることで「時間をより有効利用していると感じてもらえるようにしている」。

視聴画面は全てスマホを縦にして見るよう作られている。横に持ち替える手間を省くためだ。画面に集中させるとともに、出演者と対面している感じを出す狙いもある。ファッション情報に興味はあるが「文字を読むのも打つのも面倒くさい。一目で理解したい」という世代の欲求に照準を合わせている。

C チャンネルでは出演者を「クリッパー」と呼ぶ。モデルやタレントもいるが、雑誌の読者モデルのように、別の仕事を持つ一般人も多い。同社で制作する月200本程度の動画のほかに、彼女たちの自撮りの投稿も受け付けている。実用情報を届けるだけに「身近にいそうなクリッパーが情報にリアリティーを与える」(三枝氏)という。

人気は海を越えて広がっている。タイと台湾では専用アプリを提供。フェイスブックは英語、アラビア語、中国語、タイ語の4カ国語版を制作した。女性の服装や髪形の規律が厳しいイスラム圏では、ネイルアートの動画がよく見られているという。世界中に視聴者を持てるのはネット動画ならではの強みだ。

(赤)

[日本経済新聞夕刊2016年7月6日付]

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