脳が壊れた 鈴木大介著
ユーモアあふれる闘病記
41歳で脳梗塞に見舞われた取材記者は、脳の機能に障害を負い、視界の左側を無視してしまう自分に驚く。
「左前方に、親しい友人の女性や、僕の尊敬する大好きな義母(妻の母)が『全裸で座っている』感覚」
つまり、絶対に見てはいけないものが視界の左側にあるから右側だけを見る。そんな奇妙な感覚だというのだ。
背負い込み体質、妥協下手、マイルール狂、ワーカホリック、吝嗇(ケチ)、善意の押し付け……脳梗塞に倒れた原因を「自業自得」と悟った著者は、リハビリを通じて人生改革に着手する。
迫真のルポであるにもかかわらず、全編を通じてユーモアがあふれる、明るい闘病記!
★★★★★
(サイエンス作家 竹内薫)
[日本経済新聞夕刊2016年6月30日付]
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…
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