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「上から目線じゃない」 TV局、ニュース配信に工夫

地上波にない切り口、災害対応も

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NIKKEI STYLE

テレビ局が動画ニュースのネット配信に力を入れ始めた。地上波にはない切り口でニュースを伝えたり、自由度の高い編成を生かして緊急時に即応したりして、存在感を増している。

6月上旬の平日午後8時。東京・六本木のテレビ朝日本社1階にある特設スタジオで「Abema Prime(アベマプライム)」の生放送が始まった。スタジオの雰囲気は一見、地上波の情報番組と変わりないが、番組はインターネット向け。スマートフォン(スマホ)の画面では、視聴者から投稿されたコメントが次々と表示される。

「アベマプライム」はテレビ朝日とサイバーエージェントが共同で設立したインターネットテレビ局「アベマTV」のニュース番組だ。同局はアニメやバラエティーなど無料で視聴できる約20のチャンネルを用意。その1つ「アベマNews(ニュース)」で同番組を毎週月曜から金曜の夜に生放送する。

特徴は「若い視聴者を意識したコーナーやテーマ設定」(番組プロデューサーの鎮目博道氏)にある。この日は若者に人気の街、原宿の駅舎建て替えのニュースを冒頭に置いた。話題のニュースをお金に換算する「ニュースをお金で斬る」や中学2年生が記者となり伝えるコーナーなどもあり地上波とは一線を画す。

テレビ朝日で長年、報道番組の制作に携わってきた鎮目氏は「地上波には制約が多い。若い層は自分たち向けではないと感じているのでは」と指摘する。切り口を工夫し、「ウェブだからこそできる、上から目線ではないニュース番組作り」(同氏)を模索中だ。

作り込まない編集

フジテレビのニュース専門局「ホウドウキョク」もネットならではのニーズをくみ取ろうとしている。パソコン・スマホ向けに2015年4月に放送を始めてから1年余り。報道局マルチデバイスニュースセンター室長の陶山正博氏は「番組を作り込んではいけないことに気づいた」と語る。

地上波では、記者会見なら要旨を抜き出した一部を放送し、スタジオでコメンテーターらが意見を言うことが多い。だが、ホウドウキョクは会見の全てを流す。「ネットでは編集に対する不信感が強い。全て見せて、材料を視聴者に提示する」(陶山氏)ためだ。

大事件・大事故に即座に対応できるのもネット配信ニュースの利点だ。アベマニュースは3月、元プロ野球選手の清原和博氏が保釈された際、現場から約5時間におよぶ生中継をした。編集担当の森本尽氏は「ネットは時間が読めないものに対応しやすい。リアルな現場の雰囲気を伝えられるのも強みだ」と言う。

大規模災害時には貴重な情報源にもなる。4月の熊本地震ではテレビ局が自社のホームページや外部の動画サイトに番組を同時配信した。日本テレビは「ユーチューブ」と「ニコニコ生放送」にCSの「日テレNEWS24」を、TBSもCS「TBSニュースバード」をユーチューブと自社のサイトでそれぞれ流した。

熊本地震で力発揮

NHKでも15年4月の改正放送法で、災害時の緊急ニュースなどに限り、放送中の番組をネットに同時配信できるようになった。熊本地震では、前震が起きた直後の4月14日午後9時34分から18日午前8時まで、総合テレビの地震関連ニュースをホームページで中断を挟みながら配信した。

避難時にラジオを持たず停電などでテレビが見られなくても手元のスマホが情報源になる。NHKによると、熊本地震後のアクセス数は5日間で約500万件を超え、「災害時の情報入手法として認知されてきている」(広報部)という。

地上波では伝えきれない情報を届けることもできる。ホウドウキョクは市町村のホームページに掲載されたライフライン情報などを伝えた。陶山氏は熊本地震で「(スマホでより細かな情報を届けられる)動画ニュース配信は半径5メートルのメディアだと感じた」と話す。

(文化部 赤塚佳彦)

[日本経済新聞夕刊2016年6月14日付]

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