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「畑」なきワイン県、神奈川 実は生産量日本一

メルシャン藤沢工場ほぼ一手に 「デイリー」特化

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NIKKEI STYLE

日本で最もワインを作っているのは神奈川県だ。県内にワイン用のぶどう畑はないのに、国税庁がまとめた2014年度の果実酒生産量は2位の栃木県の約1.6倍、ワイン産地の印象が強い3位の山梨県の2倍に達する。

神奈川県産のワインはほぼ、メルシャン藤沢工場(藤沢市)の製品だ。一般的な720ミリリットル入りで500円前後、スーパーやコンビニで買って家で飲む「デイリーワイン」に特化している。

チリ、アルゼンチン、スペインなどから輸入した濃縮ぶどう果汁を工場内で醸造する。完成品の輸入ワインともブレンドして品質を整え、ボトルに詰めて出荷する。「いつ飲んでも同じ味のワインを提供するのが工場の使命」(高谷道夫工場長)。約6割をスーパーなどで販売している。

同工場の源流は1920(大正9)年、兵庫県・伊丹の酒造家、小西新右衛門らがつくった「大日本醸造」にさかのぼる。小西らは18年の米騒動などを背景に、米を使わずに作る合成清酒に着目した。食料不足が懸念された時代、合成清酒は理化学研究所が開発した最先端の技術。原料のイモや麦の産地だった藤沢に白羽の矢がたった。

戦中、戦後も合成清酒やアルコールを製造し、61年に合併で三楽酒造藤沢工場に。三楽酒造は同年、山梨県・勝沼のワイナリーを傘下に収めて「メルシャン」ブランドを取得。日本経済が高度成長を遂げた70年代のワインブームに乗って、気軽に飲めるワインの生産を拡大した。藤沢工場の主力製品はワインに変わった。

同社の勝沼のワイナリー「シャトー・メルシャン」では国内の自社や契約農家の畑でとれたぶどうを使って本格ワインをつくっている。畑の状態や天候などにより、そのつど、できは異なるが、愛好家はそれを楽しみにしている。

デイリーワインは全く違う発想でつくる。原料に細かい縛りはない分、複数の工程で科学的な分析を欠かさず、品質を一定にする。ただ少なくとも朝昼夕の1日3回、透明度、香り、色、味わいなどを人の感覚でチェックする。いつもと違う感覚があれば、造り直すこともある。

目指すのは「日本の家庭料理にあうワイン」。食事との調和が大事だという基本は、どんなワインでも変わらないという。

地元でも認知度は… 藤沢、初の「ワイン祭り」

地元でも「藤沢はワイン生産量日本一」ということを知らない人は少なくない。藤沢商工会議所などが2015年11月に初めて「藤沢ワイン祭り」を開くと、予想を上回る約2万3000人が集まった。今年も開く予定だ。

神奈川県内には「横須賀おっぱまワイン」もある。2005年から追浜(おっぱま)商盛会の有志らが、輸入果汁を使ってつくり始めた。同市内の「こみゅに亭カフェ」などで買える。720ミリリットル入りで1300円。

[日本経済新聞朝刊2016年6月7日付]

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