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口内の異変、放置は禁物 痛みが深刻なケースも

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NIKKEI STYLE

食事や会話、呼吸など私たちの口は重要な役割を担っている。もしも、口腔(こうくう)がんなどで機能を損ねれば、生活の質は大きく損なわれる。口内炎などありふれた病気も、2週間以上長引くようなら注意したほうがいい。自分で口の中を定期的にチェックすることが大切だ。

口には歯や舌、やわらかいほおなど、たくさんの器官が集まっている。これらが一緒に動くことで、私たちは食事をしたり言葉を発したりすることができる。例えば、食べ物をかむのは歯だけではない。ほおや舌が柔軟に動いて食べ物を歯の上に保ってこそ、しっかりかむことができるのだ。

代表は口内炎

身近な口だが、実は病気について知らないことは多い。誰もが思い浮かべるのは、虫歯や歯周病、口内炎だろう。国立病院機構東京医療センター歯科口腔外科の大鶴洋医長は「あまりに虫歯や歯周病の頻度が高いため、他の病気は注目されにくい」と指摘する。ただ、なかには放置すれば口腔がんの原因になる病気もある。

口の中の不調のうち、まず注意したいのは「痛い」「ヒリヒリする」「しみる」といった症状だ。代表的な病気は、誰もが経験する口内炎。ストレスがたまったり、ビタミンB群が不足したりするなどでおきるが、多くは自然に治る。

ほかに痛みが出る病気には、口腔内乾燥症やヘルペス性歯肉口内炎、カビが原因の口腔カンジダ症などがある。口腔カンジダ症は口腔粘膜の痛みのほか、味覚がおかしくなることも。これらは、口の清掃や抗真菌薬のうがい薬、塗り薬、内服薬、食生活改善などで回復する。

最も気をつけたいのは、同じ口内炎でも、症状が2週間以上続く場合。東京医科歯科大学歯学部付属病院口腔外科の原田浩之教授は「治りにくい口内炎は全身の病気の症状の一つの場合や、早期の口腔がんの可能性もある」と話す。同様に、キズやその他のできものも長引く場合は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科などにかかろう。

例えば、痛みを感じる部分の粘膜が白くなり、ガーゼなどでこすっても取れない場合は、白板症(はくばんしょう)という病気の可能性がある。放置すればがんになる「前がん病変」と呼ばれるもので、白板症の10%の人が口腔がんを発症するといわれている。

また、扁平苔癬(へんぺいたいせん)という病気も粘膜が変化した病気で、粘膜に白い部分がレース状に連なるのが特徴だ。これは同様に「前がん状態」と呼ばれ、放置すると3%が口腔がんになるという。

治療は、病変の大きさや細胞検査でがん化の進行度を調べ、必要に応じて切り取る手術をする。

舌のがんが多く

よくできる場所は舌。口腔がんの約半数が舌がんだ。治療は手術のほか放射線治療もある。原田教授は「東京医科歯科大では、舌がんの場合、8割で舌を切除するが、それでも手術法を工夫すれば会話や食事の機能をそれほど損なわずにすむことも多い」と話す。

ただ、できれば大きく切り取る手術となる前に見つけたい。他のがんと同じく早期発見が大事。白板病や扁平苔癬、口腔がんなどの病変は、たいてい目で直接見ることができる。大鶴医長は「自分の口の中に、異変がないかどうか、最低でも月1回程度チェックして」と話す。

見た目は、白くなるなど、口内炎やその他のただれとほとんど区別がつきにくい。ただ、歯科医など専門家の診察を受ければ、診断がつくので早めに診てもらおう。かかりつけ歯科を持てば、定期的に診てもらえる。最近は「口腔がん検診」などをうたう歯科も多いので相談するといい。

口腔がんは日常の生活習慣と大きく関連する。予防で大切なのは禁煙と節酒だ。喫煙は口腔がんなど口の中の病気の最大のリスク要因。国内データでは、たばこを吸わない人と比べ「喫煙者の口腔がん発症率は7倍、死亡率は2~4倍に高まるとの報告もある」(原田教授)。飲酒を伴うとリスクはさらに高まる。

また、虫歯で欠けた歯を放置していたり、入れ歯や差し歯が合わないままだと、舌やほおなどの粘膜を傷つけてしまう。口腔内が不潔な状態だと、様々な刺激が粘膜を傷つけて口腔がんの危険性が増す。

丁寧な歯磨きを心がけると同時に、入れ歯などにトラブルがある場合には、早めに歯科を受診したい。

◇     ◇

高齢女性に多い「舌痛症」

口内炎や口腔(こうくう)乾燥症などの明らかな病気はないが、舌の痛みを訴える人がいる。歯がすり減って尖ったり、入れ歯が合わなかったりした場合、それが刺激になってピリピリするためだ。その場合は、歯科で原因を取り除けば治る。

一方、神経質な人の場合は「歯科心身症」であることも。ストレスなどで無意識に舌をかんだり、こすったりすることによって起こるという。

また、舌の表面などを診察しても、まったく異常がないのに、舌に痛みを感じる病気が「舌痛症」。特に舌の先端部に痛みが出ることが多い。大鶴医長は「高齢女性に多く、心療内科で治療することもある」と話す。

(ライター 荒川 直樹)

[日経プラスワン2016年5月28日付]

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