最大8割お得 旅行運賃、早めの予約で割引

2016/5/27

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混雑する羽田空港国内線の出発ロビー
混雑する羽田空港国内線の出発ロビー
夏から秋にかけての行楽シーズンに向けて国内旅行を計画している人も多いだろう。飛行機や鉄道では早い時期に予約をすれば通常より運賃が割安になるサービスがある。会員登録や専用のクレジットカードなどが必要になる場合もあるので事前に知っておきたい。早期予約を利用する際の注意点をまとめた。

まず大手航空会社の早期割引サービスを見ていこう。

日本航空(JAL)の早期割引サービスは「先得」「特便割引」と呼ぶ。搭乗日の何日前までに予約を済ませるかによって複数の割引タイプがあり、通常、早ければ早いほど割引幅は大きい。

例えば75日前までの予約を対象とするタイプは普通運賃に比べて最大8割ほど安い。28日前までに予約するタイプは同7割ほど安い。予約は同社の公式サイトで手続きをすればいい。

全日本空輸(ANA)の早期割引サービスは「旅割」。2015年度下期ダイヤから従来の「旅割60」に代えて「旅割55」が登場。この結果、JALとANAの割引タイプの期間設定はほぼ同じになった。

両社とも今年は10月29日搭乗便までの予約を1月から受け付けている。夏季7~9月の搭乗便はまだ空席があるケースが少なくないので、旅行日程が決まったら確認してみよう。

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航空会社によっては期間限定で通常の早期割引よりさらに割安な価格で予約を受け付けることがある。ANAは5月10日から「夏のタイムセール」を実施。8月1日~9日の搭乗便の一部を対象に、運賃を旅割75より安くした。

国内航空券の販売サイト「サンクスツアー」を運営するシナジーコーポレーション(東京・港)によると、「予約開始日やセールの情報は各社のメールマガジンで受け取れる。公式フェイスブックやツイッターでも情報を流している」という。

早期割引で気になるのは予約後のキャンセルの自由度だ。せっかく予約したのに、都合が悪くなって旅行日程を見直さなければならないこともある。

ANAの場合、予約を取った日を含めて3日以内に代金を支払う必要がある。支払い後に予約をキャンセルすると、取り消し手数料が発生する。手数料率は搭乗日に近いほど高く、例えば75日前までの取り消しで運賃の約10%、74日前~55日前で約20%、13日前~出発時刻前で約60%だ。このほかに別途1枚430円の払戻手数料がかかる。

JALの場合、代金支払い後の取り消しで手数料がかかる点は同じだが、手数料率は取り消し日によらず運賃の約50%(先得)。430円の払戻手数料もかかる。代金の支払期限は「搭乗日2カ月前の日の2日後」などと定めており、例えば8月20日搭乗便なら6月22日だ。ただし予約時期などにより支払期限が異なるので必ず確認しよう。

鉄道にも早めの購入で運賃が安くなるサービスがある。

JR東日本は公式サイト「えきねっと」の会員向けに割引サービスをしている。保有クレジットカードの情報を登録して会員となり、切符はそのカードで支払う。対象は管内の新幹線と在来線特急で、一部の区間や運転日を除いて割引となる。

割引は2段階。乗車日の13日前までに買うと割引率は20%前後と大きく、それ以降は5%前後だ。人気の区間で乗車日が週末だと「1カ月前の発売の後すぐに売り切れることもある」が、会員1人で6人まで購入できるので家族旅行に便利だ。

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JR西日本もサイト会員向けに割引サービスがある。同社グループ発行のクレジット「J―WESTカード」(カード年会費1080円)で決済するのが条件だ。3日前までだと割引幅は大きく、それ以降、前日23時までは割引幅が小さくなる。

JR東海は区間や時期によって様々な割引きっぷを随時販売する。発売期間を「乗車日の7日前まで」などと決める例が多い。現在、名古屋―博多間の割引切符を販売中。7日前までに買えば運賃は2万8800円と通常より約2割安く、発売は乗車日の21日前からだ。

JRの場合、キャンセルの扱いはケースにより様々だ。例えばJR東「お先にトクだ値」の場合、切符を駅で受け取る前に取り消したときの手数料は1枚310円。受け取った後は運賃の一定比率の手数料がかかる。

JR3社には他に、専用クレジットカード・ICカードの保有者向けの新幹線割引がある。利用頻度の高いビジネス客を想定したサービスだ。JR東海とJR西日本は21日前までの予約で運賃をさらに割り引く価格設定もあるので利用者はチェックしてみよう。(川鍋直彦)

[日経プラスワン2016年5月21日付]