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仕事のパーティー、さりげない服装術でアピールを

2014/10/9 日本経済新聞 夕刊

ビジネスで取引先の創立記念や社長就任、新製品発表会に伴うパーティーに招かれることは少なくない。何を着ていけばいいのか悩む人も多いだろう。仕事の場ではあるが、堅苦しすぎず、さりげなく自分をアピールできる術を身につけよう。

都内のピーアール会社に勤める小山弘幸さん(仮名、36)は客船会社主催のパーティーで「恥ずかしい思いをした」という。客船といえば厳格なドレスコードと思い込み、タキシードジャケットに立て襟シャツとちょうネクタイで出かけた。ところが大半の男性は普通のダークスーツ。「浮いている」と服ばかり気になり、会話に集中できなかった。

■正礼装か準礼装か

首元にスカーフを巻いた女性(左)とジャケットにピンバッジを着けた男性

Tシャツやジーパン、ポロシャツといったカジュアルな服装で出かけないのが礼儀というのは分かっていても、どこまでドレスアップすればいいのか、どの程度ならドレスダウンが許されるかは悩むところ。日本マナー・プロトコール協会(東京・千代田)の明石伸子理事長は「迷った場合は、よりフォーマルに近い服装にすれば失礼に当たらない」と言う。

小山さんはマナーとして間違いではないが、少し場違いだった。ではどうすればいいのだろうか。まずは招待状に「正礼装」「準礼装」などの指定があるかどうかをチェックする。「正礼装は政府主催など格式ある記念式典などで、準礼装や指定なしは大企業などの竣工記念や創立記念パーティーで多い」(日本能率協会の平井亜矢子さん)。

正礼装と指定があれば昼なら男性はモーニングコート、夜はえんび服かタキシード。女性の場合は昼は襟元が詰まり、スカート丈がひざ下からくるぶしまでのアフタヌーンドレスで、夜は肩や胸のあいたイブニングドレスを着る。

準礼装も昼と夜の決まり事はあるが、正礼装よりは緩やか。「男性はブラックスーツや普段着ている紺や黒系のダークスーツ、女性は膝丈のワンピースやアンサンブルで良い」と平井さんは話す。「平服」とあればダークスーツやワンピース、スーツなどとなる。パンツよりもスカートがよりフォーマルとされる。

「パーティーのドレスコードは緩やかになってきており、一般的な会はダークスーツなど普段の仕事の洋服でかまわない」(明石さん)。ただ、黒を着ていけば無難だと思うと会場が黒一色になることもある。平井さんは「パーティーの基本は祝い事であることを忘れないで」と助言する。

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