自動車リースの賢い活用法 面倒な手続き不要

国産小型車など需要の多い特定の車種の場合は、リースの方が有利なこともある。リース会社が大量の台数購入を条件に大幅な割引価格で自動車ディーラーから仕入れることが可能だからだ。半面、需要の少ない車種ならそうはいかない。

リースを活用するユーザーの中には、手間を省くのが主目的という人も多い。まず、新車を購入するのと違い、ディーラーと面倒な価格交渉をしないですむ。毎年の自動車税を納める手続きなどもリース会社が代行してくれる。

契約が終了したら車両はリース会社に返却するだけだ。売却するときのように複数の買い取り業者から見積もりを取るといった面倒はない。乗り続けたい場合は、リース契約をもう一度結ぶか、残価を支払って買い取ることも可能だ。

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個人向けにリースされている車両は約14万台。近年は女性や高齢者を中心に利便性への注目が高まりつつあり、サービスも多彩になってきた。

大手のオリックス自動車(東京都港区)はインターネットによる24時間対応で車種やオプションを選べるサービスに力を入れる。「楽天市場」や「ポンパレモール」に続き、4月には「Yahoo!ショッピング」でも取り扱いを始めた。5月からは基本リース期間を9年にして月々の負担を抑えた「いまのりナイン」を始めた。

コスモ石油の「コスモスマートビークル」は全国約900カ所の給油所で契約が可能。気軽に立ち寄れるのが利点で、タイヤや消耗品の交換を含むメンテナンスパックを付ける人が多い。ガソリンが1リットル当たり最大5円引きという特典もある。

10月からはオートバックスセブンがオリコオートリースと提携して新サービス「まる乗り」を始めた。店舗で販売している自動車用品を取り付け、リース料金に組み込める。パーツは返却時にも取り外さなくていい。契約期間中は自動車用品が1割引きで購入でき、メンテナンスを全国の店舗で受けられる。

コスモ石油は系列の給油所でもカーリースの申し込みを受け付けている

リースで覚えておきたいのは中途解約が原則できないこと。やむを得ず解約する場合は相応の違約金が発生する。返却する際の車両の状態にも注意を払う必要がある。

通常の利用ではできないような傷やへこみがあれば、修復費を取られる。また、申告した走行距離を超えて利用していれば、リース終了時に追加負担が生じる点も頭に入れておきたい。

(下前俊輔)

[日経プラスワン2014年10月4日付]

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