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農場はスマホの中 収穫物届く野菜栽培ゲーム

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NIKKEI STYLE

 秋の実りを楽しめる季節になってきたが、自分で育てた作物を食べるのはまた格別だ。ただ、こまめに水やりや雑草取りなど世話をするのも大変。そんな負担をなくすのがスマートフォン(スマホ)やパソコン上で野菜や果物を育成するゲームだ。ゲームといえども収穫した内容に応じて本物の作物が届くのが特徴で、人気を集めている。

「本当に野菜が届いて驚いた」。こう話すのは神奈川県在住の村上沙也加さんだ。以前から農作物の育成ゲームが好きだったが、本当に届くという触れ込みにひかれて、今年7月に「恋するイケメン農園 トミーファーム」を始めた。

朝の通勤時、昼休み、帰宅時にそれぞれ10分ほど育成し、8月の上位ランキングに入賞したことで「ミルフィーユとうもろこし」が自宅に10本も届いた。「蒸して食べたら甘くて。おいしかったです」と村上さんは話す。

アイテム購入に課金

育成ゲームの大まかな流れは畑や田んぼを借り、種をまき、水や肥料を使って育てて収穫する。実際の農作業の仕方とあまり変わりはない。ただし、ゲームによって野菜や果物がもらえる仕組みに違いがある。

恋するイケメン農園 トミーファームは収穫した作物に応じポイントがもらえ、1カ月ごとに決まるポイントランキングの上位入賞者に届く。「畑っぴ~里山くらし~」は収穫ごとにポイントがもらえ、そのポイントを使ってほしい野菜や果物を交換する仕組み。「畑っぴ」や「遠隔農場テレファーム」は期間内に育てた作物が届く。

当然、育成ゲームにつきものの課金も存在する。恋するイケメン農園 トミーファームは課金アイテムがあり、これを買うことで育成を早めたり、枯れた作物を復活させたりと上位入賞に必要なポイントを稼ぎやすくしている。

畑っぴや畑っぴ~里山くらし~は育成を促す特別な肥料などのアイテムを購入する場合に課金する。この2つのゲームを運営するエルディ(東京・目黒)の宮崎尚登社長は「畑っぴは一定期間内に必要な課金の目安があり、ほしい野菜を確実に手に入れられるイメージ。畑っぴ~里山くらし~は課金なしでも時間をかければ野菜がもらえるようになっている」と説明する。

畑っぴを利用している茨城県在住の山本恵子さんは「単純に野菜を買うのと金額的には変わらないかもしれないが、課金しながら育成ゲームを楽しんでその野菜が届くというプロセスが楽しい」と語る。

畑を借りて育てる

これらと仕組みが異なるのが遠隔農場テレファーム。見た目は画面のゲームで育成するようになっているが、実際には愛媛県にある畑を借りて農作物を育てる仕組みだ。育成に必要な実費を払うイメージで、畑は1区画借りるのに1カ月当たり500円、種代が500円からかかる。

例えば有機栽培のホウレン草の場合、2カ月で収穫できるので畑代1000円に種代500円、送料750円の合計2250円で栽培できる。20~25株ほど収穫できるという。必要な分だけを自宅に送り、残りをファームのショップで売ることもできる。

実際の畑の世話はファームのスタッフが担当し、育成の様子はゲーム上のアイコンや実際の写真で確認できる。本物の畑を使っているため、作物に虫がついたり、台風がきたりするとゲーム上でも同じ現象が起こり、収穫数が下がる。育成途中で決められた収穫数の半数を下回った場合は、全額返金する。

テレファーム(松山市)の遠藤忍社長は「ゲームを楽しみながら有機栽培の野菜を安く買いたい40代以上の男性の利用が多い」と説明する。最近は老人ホームなどの施設での利用も増えているという。「年配の方だと自分ではなかなか農作業できないが、畑をやって育つのを見るのが楽しみだとの声があった」(遠藤氏)

実際の利用者のニーズは「安心安全な野菜を安価に手に入れたい」「ゲームのリアルな商品がほしい」など様々だ。個人と農場を結ぶ試みは農業への関心をさらに高めることにつながるかもしれない。

(電子報道部 松浦龍夫)

[日本経済新聞夕刊2014年9月25日付]

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