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エコノ探偵団

「物価の上昇」はどう測る?

2014/9/25 日本経済新聞 朝刊

「物価が少しずつ上がっていると聞きますけど、物価ってどう測るんですか」。近所の主婦の疑問に探偵、松田章司が首をかしげた。「あんまり気にしたことがなかったな。調べてみましょう」

■品目・算出法で異なる傾向

章司はまず、東京都江東区のスーパーの店頭を訪れてみた。食品売り場で買い物をしていた40歳代の女性は「4月に消費税率が8%に上がり、いろいろなモノが値上がりしたような気がします」と話した。別の50歳代の女性は「できるだけ特売の時に買うようにしています」という。

調べると、総務省が8月29日に発表した7月の全国消費者物価指数(CPI)の総合指数は前年同月比3.4%上昇。値動きの激しい生鮮食品を除いた指数も3.3%の上昇だった。4月の消費増税はCPIを2.0ポイント押し上げているとされ、その影響を除いても1%以上上昇している。

CPIを集計している総務省統計局の担当者に話を聞いた。「一般家庭で買う食品や衣類、耐久消費財、サービスなど588品目の価格を実際に店頭などで調べます」

品目と地域ごとに最もよく売れる代表的な商品を選び、継続的に値段を調べる。そして家計の消費支出に占める割合で加重平均して指数を算出する。パソコンや液晶テレビなどは値段が変わらずに性能が向上した場合に「価格が下がった」とみなして計算する工夫もしているという。

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