葬儀、通夜はスーツOK 香典はふくさに入れて

■「地味な格好で」

通夜は逆に、準備していたと思われないように、平服での参列が適切との考え方もある。男性は仕事用のスーツに黒のネクタイをすれば問題ないだろう。

ただし、女性の場合は少し複雑だ。地味なスーツなら構わないが「明るい色や露出が多い服装は極力避けるべきだ」と葬儀関連コンサルタントの吉川美津子氏は話す。アクセサリーや派手なネイルも控えるのが基本。極めて近しい人が急に亡くなった場合などを除けば、明らかに通夜にそぐわない服装なら着替えるか、告別式に参列することも考慮すべきだろう。

もちろん、どうしても外せない仕事などで、通夜と告別式に出席できないこともある。その場合もお悔やみの香典は送っておこう。現金を不祝儀袋に包み、手紙を添えて現金書留で送る。後日、遺族の自宅などに持参しても良いが、相手の手間を考えれば、なるべく早く送るのが親切だ。

通夜や告別式に参列する際、香典をふくさに入れて持って行くのも基本として覚えておこう。ふくさは紫や淡い色を1つ持っていれば「様々な場面で使えて便利」(吉川氏)。香典袋の名前と金額の欄は分かりやすく記入する。

焼香など祭壇での作法に自信がない人も多いだろう。たとえば仏教でも焼香する回数や抹香の扱い方が宗派によって違うので悩みがちだ。だが、負担に感じることはない。式の最中に作法が紹介されれば、それに従えば良い。周りの人を参考にするのもよいだろう。

吉川氏のように、「自分の信仰の作法でも構わない」と話す人もいる。祭壇での拝礼は雰囲気を乱さなければ失礼にならない。仏教徒でなければ数珠は不要。深く頭を下げるだけでもよい。誠意あるお悔やみを自分なりに考えることが、なにより大切なことと心得よう。

[日本経済新聞夕刊2014年9月22日付]