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減量でリバウンドする人しない人 運動量に差

2014/8/12 日本経済新聞 朝刊

中年太りを解消しようと減量に挑んでいったんはうまくいったと思ったのに、アッという間に体重が元に戻ってしまった――。「せっかくの苦労も水の泡になった」と恨めしく思った経験を持つ人も多いだろう。長期的に減量した体重を維持する秘密は、運動量を増やすことにありそうだと最近の研究でわかってきた。
ウオーキングなど運動を続けることが欠かせない

減量にリバウンドは付きものといってしまっては元も子もないが、多くの人にとって悩みの種だ。ちまたにさまざまなダイエット法が流通しているのも、リバウンドを防ぐのが難しいからともいえる。

茨城県つくば市在住の主婦Aさん(55)は筑波大学の減量教室に通うなどして昨年6月から1年で73キログラムあった体重を21.5キログラム減らした。「これまで何度も自己流で減量に取り組んで失敗したが、ウオーキングを日課にすることで、今回は体重を維持できそう」と目を輝かせる。

減量教室を主導したのは中田由夫准教授だ。研究の一環として減量支援プログラムの開発に取り組んできた。その効果を調べるため2011年に、肥満の男女188人を3つのグループに分け、6カ月間の減量効果を調べた。

減量の動機づけとなる支援講義のほか、テキストと食事内容や摂取カロリー、体重などを記録するダイアリー、減量教室を用意。これらをどこまで実施するかで、減量の効果に差が出るかをみた。

講義だけのグループは半年で体重が平均で約3キログラム減少。講義に加えテキストとダイアリーの提供を受けたグループは約5キログラム減、さらに減量教室に通って食事や運動の指導までを受けたグループは約8キログラムの減量に成功した。

■体重5キロ弱戻る

ところが2年後に減量教室を受けたグループの体重を量ると、5キログラム弱リバウンドしていた。正味の減量効果は平均3.3キログラムにとどまった。中田准教授は「食事の改善と運動で肥満を解消することは十分可能だが、減量した体重を長期的に維持するのは難しいのが現実だ」と指摘する。

なぜ、リバウンドするのか。中田准教授が個々のデータを調べたところ、「減量教室に通っていた頃に比べて歩数が減っている人で太る傾向があった」と話す。運動が不十分なため、体重が元に戻ってしまったと考えられる。

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