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上司や取引先と同席 「魔の沈黙」乗り切る一言

2014/7/31 日本経済新聞 夕刊

大事な取引先や上司など、緊張する相手と同席した時に、会話が途切れたり、糸口が見つからなかったりして気まずい雰囲気を味わったことはないだろうか。何か話そうと焦れば焦るほど言葉はでてこなくなるし、場にふさわしくないことを口走ってしまうこともある。魔の沈黙をうまく乗りきるポイントを考えた。

朝、エレベーターの前で上司に会ったら「おはようございます」とあいさつ。そこまでは誰でもしているだろう。だが、後が続かないこともよくある話。エレベーター内を黙ったままやり過ごし、仕事を始めても、後味が悪いし「嫌な印象を与えたかも」と心配にもなる。こんな気分は、できれば避けたいところだ。

■難しく考えずに

どんな話をすればよかったかを、後で考えても意味がない。だから同じことを繰り返す人は多い。何を話せばよいのだろう。

「挨拶にひと言付け加える習慣を付けると、話が続きやすくなる」。そう話すのは「1日1分、30日で人生が変わる『話し方』『聴き方』の法則」(ダイヤモンド社)の著者で、リファイン(神奈川県鎌倉市)社長の下平久美子さんだ。典型は天気の話題を加えること。「おはようございます。今日は過ごしやすいですね」などという言い回しは知っているだろう。

付け加える際、気持ちが前向きになる言葉を選ぶのもポイント。猛暑なら「暑くてしんどいですね」などと言うよりも、「あんまり暑いので、今日はこんな猛暑対策をしています」などとポジティブな話題にする方が、話は続けやすい。

話題作りをあまり難しく考えない方がよい。誰かに会ってから、以前のことを思い出して話題を探すのでは、無理が生じて当然だ。

タレントでエッセイストの小島慶子さんは「エレベーター待ちなど短い時間なら、その場で共有していることを話題にすればよい」と話す。「なかなか来ませんね」「空調が効きすぎて、寒いくらいですね」といった話なら、すぐ口に出せる。「そうですね」とうなずいてもらえれば、そこから話を続けていくことはできそうだ。

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