ヘルスUP

健康づくり

夏のゴルフ、中高年に突然死リスク 水分補給を 曲げた後のショット 要注意

2014/7/29 日本経済新聞 朝刊

「夏場は脱水症状になりやすく危険度が高まる」と指摘するのは、日本体育協会の公認スポーツドクターでもある塩野胃腸科(さいたま市)の塩野潔院長だ。脱水症状や熱中症が死亡のリスクとなる。「予防にはこまめな水分補給が重要。30分に一度は水分を補給するようにしたい」(塩野院長)

■合間のビール危険

のどが渇いていなくてもスポーツ飲料や、水に食塩と砂糖を溶かした経口補水液などを口にする。水と塩キャンディーの組み合わせもお勧めだ。逆に、コーヒーや茶などのカフェインが入った飲み物やビールは利尿作用があり、かえって脱水症状を促進するので避けた方がよい。「プレーの合間に飲むビールがたまらないという人もいるが、スポーツ飲料で喉を潤してほしい」と塩野院長は訴える。

40歳を過ぎると、高血圧や動脈硬化などが気になってくる。不規則な生活や運動不足、偏った食事の影響もあり、日ごろから健康体とは言い難い人も多いはず。残業続きで疲れがとれないまま翌朝早くからコースに向かうようでは、突然死に向かって進んでいるといっても言い過ぎではないだろう。

突然死のリスクを少しでも減らすにはどうしたらよいか。塩野院長は「前夜は十分な睡眠をとるとともに、プレー前に入念にウオーミングアップをする。体力を過信せず、無理しないことが大切だ」と話す。

熱中症対策用の帽子や日傘、通気性のよいゴルフウエアなどもある。また、ゴルフ場内を無理して歩かずカートに乗って移動したり、木陰など涼しいところで待機したりといった工夫も有効だ。体調の悪いときは無理をしない。異常を感じたときはプレーをやめて、すぐに医療機関を受診しよう。

「遠くに飛ばしたい」「ここに寄せればパーだ」などとゴルフのプレーに集中するだけでなく、自分の体調にも注意を払い、余裕のあるプレーをする。それが、結果的によいスコアにつながることになる。

(川口健史)

ひとくちガイド
《インターネット》
◆突然死の現状を説明
日本心臓財団の「循環器最新情報」(http://www.jhf.or.jp/publish/pro/info/totuzen.html
《本》
◆突然死を予防するために
「血管を強くして突然死を防ぐ!」(池谷敏郎著、すばる舎)

[日本経済新聞朝刊2014年7月27日付]

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL