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医師と患者、スマホで情報共有 効率的に健康管理

2014/7/18 日本経済新聞 夕刊

ここ数年で急速に普及したスマートフォン(スマホ)を、病気の治療や健康管理のツールとして役立てる動きが広がってきた。データを気軽にやり取りできる特性を生かし、何を食べたかや血糖値などの情報を医師と共有、効率的な治療を目指すのが狙いだ。
スマホを利用して患者の食事内容を把握する泰江院長(東京都中央区)

「スマホに登録すると先生からダイレクトに反応があるので、食事制限を頑張れる」。銀座泰江内科クリニック(東京・中央)で肥満治療を受ける40代の女性はこう話す。女性はウェルビー(東京・千代田)のアプリ「welby食事ノート」を使い、食べたものを写真に撮って送っている。

同クリニックは糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病や肥満を専門に手掛ける。いずれも投薬などは補助的な手段で、もっとも重要なのは患者本人がいかに生活を変えていくか。ただ来院の頻度は月1回程度で、口頭で指導しても十分に守られないのが課題だった。

そこで泰江慎太郎院長が目を付けたツールの一つがスマホ。食事管理用のアプリでは泰江院長や管理栄養士が食事内容をチェック。このほか自宅で専用機器で測定すると、血糖値が自動でインターネット上に保存される仕組みも導入した。

■一緒にやっている

女性は「一人ではくじけてしまう部分があるが、一緒にやってもらっている感じがして頑張れる」と効果を強調。さらに「食事前に撮影することで、痩せたときに何を食べたのか、太ったときに何を食べたのかを客観的にみられるようになった」という。

同クリニックでは以前、患者が撮った食事の写真をメールで送っていたが、「スマホのアプリならより簡単に利用できる」(泰江院長)。約30人が治療にスマホを利用。今後は薬の飲み忘れを防ぐアプリも導入予定だという。

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