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あなたの叱り方 大丈夫? 受け止め方に性差も

2014/7/17 日本経済新聞 夕刊

仕事では上司に叱られたり、部下や後輩を叱ったりする場面がつきもの。どちらの立場でも心に負担を感じやすい。ただ、男性と女性で叱り方やその受け止め方には違いがあるとか。違いを知って、後の関係に響かない叱り方を考えよう。
感情的に部下を叱る上司は多い

東京都内のパン店店長のA子さん(40)は部下らを叱ることが苦手。叱った後に関係がぎくしゃくするのがいやだからだ。感じているのは自分と男性の違い。「男性は女性に比べ、ためらうことなく叱っている。私はなぜできないのか」

医師で作家の米山公啓さんは、男女の特性の違いによると説明する。「男性は勝つことや白黒つけることに快感を覚えがち。叱ることもそのひとつ。一方、女性は迷っていることの答えをはっきりさせたがらない傾向がある」

叱る行為は他人の失敗に「こうすべきだった」と答えを示すこと。そのため難しさを感じる女性がいる、というわけだ。

■いつ答え示すか

では、苦手な人はどうすればいいか。男性を叱る場合は、相手が納得できる答えを用意するのがポイント。叱る前にじっくり失敗の原因を見極め、防ぐ方法を具体的に伝えることが必要だ。逆に、女性を叱る場合はいきなり答えを示すのは避けた方がよさそう。「女性が求めるのは答えより共感。『こうしろ』ではなく『大変だね』と言う。一緒に悩んであげることが大切」と米山さんは助言する。

女性は叱る際に注意したい傾向もある。言葉がきつくなる人が目立つのだ。

出版社勤務のB男さん(26)は男性より女性に叱られた方がこたえるという。「女性は感情的で言葉がきつい印象。対処法の提案はなく落ち込むしかない」と話す。

女性の叱責の言葉がきつくなりがちなのは「男性より言葉が達者だから」。そう指摘するのは「女子の人間関係」(サンクチュアリ出版)の著者で、精神科医の水島広子さん。女性は一般に大声で怒鳴るようなことはしにくい。その分、言葉が鋭利になりやすい。

しかも、嫌われるのを恐れ「こんなこと言いたくないんだけど」などと余計な一言を加えがち。「後腐れなく叱るには、日ごろから後輩や部下を呼び捨てにするなど、サッパリした性格を印象づけることも一案だろう」(水島さん)

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