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更年期障害・甲状腺疾患 多様な症状、見分け肝心 働く女性の病気(中)

2014/7/12 日本経済新聞 夕刊

「仕事中にイライラしたり不安を感じたりすることが多く、疲れやすい。動悸(どうき)が激しくなり、通勤電車に乗るのが怖い」。更年期の女性の健康相談などを実施するNPO法人「女性の健康とメノポーズ協会」の電話相談で、神奈川県に住む48歳の会社員A子さんは訴えた。

内科を受診しても異常は見つからず、精神科で処方された薬を飲んでいるが改善しないという。「こなしていた仕事がうまくできず自信がなくなった」と話すA子さんに、担当者は「婦人科や更年期外来を受診してみては」と勧めた。

■疲労感などの症状

同協会には、40~50代女性から職場での体の不調を訴える相談が増えている。「1986年の男女雇用機会均等法施行前後に社会に出た女性が働き続け、更年期にさしかかっている影響もある」と同協会の三羽良枝理事長はみる。

相談ではほてりやのぼせ、頭痛、めまい、肩こりといった症状に加え、疲労感や倦怠(けんたい)感、無気力など心の症状を訴える例が目立つ。「管理職など責任ある立場になったものの、集中力の低下や効率の悪化で能力不足と悩む人も多い」(三羽理事長)

更年期とは閉経を挟んだ前後約10年間を指す。閉経の平均年齢は約50歳なので、45~55歳程度になる。卵巣の機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に減る。この時期に現れる症状で日常生活に支障が出る状態を更年期障害と呼ぶ。

エストロゲンは妊娠・出産に必要なだけでなく、感情や精神の安定、皮膚や粘膜の潤いなどを全身に影響を及ぼす。動脈硬化の予防、記憶・認知の働きを助けるといった作用もある。東京女子医科大学成人医学センターの東舘紀子准講師は「更年期障害と一言でいっても、症状は人によってさまざまだ」と説明する。医師は問診と血液検査の数値などを踏まえて診断する。

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