夏の通勤に着たい服・ダメな服 女性1000人調査
集英社「マリソル」誌と合同で実施
これは着たい――涼しげでも仕事感保つ
会社に着ていく服として最も人気だったのが「白色のレースのタイトスカートとテーラードジャケット」で、2位が「グレーの半袖トップスときれいめのゆったりしたパンツ」だった。涼しげで上品な印象を与えると多くの女性に支持された。上着を羽織れば急な来客時も対応できる点も受けた。
調査ではドレスコードの有無についても尋ねた。職場の「暗黙のルールがある」と、コードがあって「厳守を求められる」を合わせると約半数がなんらかのコードがあると回答。しかも男性の服装には具体的なスタイルが提示されるのに「女性は『(職場に)ふさわしいもの』だけで、何がいいかわからない」(38、建設)といった悩みも。
そこで職場で着用できないアイテムも聞いたところ、最も多かったのが「キャミソール」で回答者1084人中895人が挙げた。次いで「ショートパンツ」「ひざ上20センチメートル以上のミニスカート」と肌の露出が多いものが続いた。
これはちょっと… デニム、職場に適さない
今回提案したコーディネートで職場に適さないものも聞いたところ、「色落ちさせていないデニムに綿の青色のカーディガン」と「紺色のレースのトップスとスカートの上下セット」に票が集中した。
どちらもきれいな格好だが前者はデニムが着ていけないという声が多かった。職場にふさわしくない格好でも1084人中714人がデニムを挙げた。足首が出るクロップドパンツがNGという声も。一方、後者は「ドレッシーなのでデートに行くの? と言われそう」(31、金融)などのコメントがあり、きれいすぎてもダメというわけだ。
だから夏の通勤服は悩ましい。汗染みが気になるが「家で洗濯できるものとなると素材が偏ってしまう」(43、建設)。外は暑いがオフィスや電車は寒いので「カーディガンを羽織ると何を着ても結局同じ」(37、教育関連)に見える。
マリソルの杉野潤子編集長は通勤服に必要な要素は「清潔感とトレンド感、きちんとした印象のきちんと感」といい、体に合ったジャケットと大型ストールをうまく使いたいと話す。
ストールはおしゃれにも温度調節にも使える。今年流行の総レースはNGが多かったが「ジャケットを羽織れば印象は変わる」。悩ましいが、なぜダメかを考えれば工夫次第で様々なスタイルに挑戦する余地はありそうだ。
過度な露出 同性は不快感
女性の姿を最も厳しくチェックしているのは女性。通勤服で気になるところを尋ねたところ「丈が短すぎるスカートはNG」(44、コンサル)、「襟ぐりの広いトップスは同性でも恥ずかしい」(31、素材)など肌の過度な露出に不快感を示す人が多かった。
おしゃれに着こなしているかどうかも重要なポイント。「後ろ姿で下着の線がはっきりと見えていたのはだらしない印象」(42、IT系)と身だしなみとしての気遣いは当たり前だが、「時代遅れなスーツは不快」(35、食品)、「同じスーツの着回しはやめてほしい」(28、マスコミ)という声も。
一方、「さりげなく流行を取り入れている上司に好感」(39、食品)、「おしゃれな女性とは一緒に仕事をしていて楽しい」(36、その他製造業)など、センスのよい人に対する称賛の声も多かった。「仕事ができる人=おしゃれ」というわけではないが、職場の雰囲気や人間関係の面で重要な要素の一つといえそうだ。
[日経プラスワン2014年6月28日付]
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