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自宅で簡単「セルフお灸」 ツボの位置、やり方は 疲れた体 リラックス

2014/6/24 日本経済新聞 プラスワン

 お灸(きゅう)はジリジリする熱さをじっとこらえるイメージが強いが、今は誰でも手軽に扱えて熱くない商品が普及している。冷房で冷えやむくみが気になる夏にもってこいだ。リラックス効果があり、20~30代の女性にもじわじわと人気が広がっている。忙しい一日のほんの数分間、お灸でくつろいでみるのはいかが。

■肌のへこみ部分がツボ

 「肌をなで、張りがなくへこんでいるところ、カサカサざらついているところ、そこがツボです」。鍼灸(しんきゅう)師の説明に、5人の参加者たちが熱心に手足のツボを探る。

講師(右)の話を聞きながらお灸を体験する参加者(東京・銀座のせんねん灸お灸ルーム)=写真 編集委員 塩田信義

 「せんねん灸銀座」(東京都中央区)のお灸ルームでは、連日のようにおきゅう教室が開かれ、2カ月先まで予約が埋まるほどの人気だ。この日、教室に参加した主婦の加生由美さん(47)は「自分では見つけにくいツボがわかってよかった。お灸で癒やされる感じがある」と満足げだった。

 東京在住の建築士、蔵田章子さん(34)は4~5年前からどっぷりお灸にはまっている。幼いころ、祖母がお灸をする姿をよく目にしていた。1日に十数時間パソコンの画面を見つめる生活で、肩こりに悩まされていたことも大きい。

 お灸に出合い、今では毎朝15分、化粧水を使うように当たり前にお灸をする。「肩こりが緩むのを実感できる。とても楽しい時間」。そのお灸熱は、IT企業に勤める妹の典子さん(26)にも波及した。「仕事で疲れた日はモグサのにおいをかぎたくなる。気分を変えたいときにぴったり」

 モグサはヨモギの葉裏の綿毛を乾燥させたもの。初心者には「間接灸」がお薦めだ。台座を介して間接的に熱を伝える「台座灸」なら、シールを貼り付けるような手軽さでお灸ができる。煙が苦手なら、炭化させたモグサを使う煙の出ないタイプや、火を使わないタイプもある。果物や花の香りを加えた商品もあり、ライトな楽しみ方ができる。「テレビも見ずに、ただぼーっとお灸をする。自分と向き合える貴重な時間」と典子さんは言う。

 「ツボは気の流れが滞っているところ」と説明するのは「お灸ルーム」の鍼灸師、福永裕子さん。東洋医学では、内臓などの活動を支えるエネルギーのような「気」の流れが、体を滋養する血(けつ)を動かすとされる。気の流れが少ないツボは皮膚に張りがなくなり、へこみとなって現われるというわけだ。逆に気が多すぎて流れないと凝りになる。「へこんだ部分にはお灸が有効」と福永さん。西洋医学的には温めて血行改善することになる。

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