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自宅で簡単「セルフお灸」 ツボの位置、やり方は

疲れた体 リラックス

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NIKKEI STYLE

 お灸(きゅう)はジリジリする熱さをじっとこらえるイメージが強いが、今は誰でも手軽に扱えて熱くない商品が普及している。冷房で冷えやむくみが気になる夏にもってこいだ。リラックス効果があり、20~30代の女性にもじわじわと人気が広がっている。忙しい一日のほんの数分間、お灸でくつろいでみるのはいかが。

肌のへこみ部分がツボ

「肌をなで、張りがなくへこんでいるところ、カサカサざらついているところ、そこがツボです」。鍼灸(しんきゅう)師の説明に、5人の参加者たちが熱心に手足のツボを探る。

「せんねん灸銀座」(東京都中央区)のお灸ルームでは、連日のようにおきゅう教室が開かれ、2カ月先まで予約が埋まるほどの人気だ。この日、教室に参加した主婦の加生由美さん(47)は「自分では見つけにくいツボがわかってよかった。お灸で癒やされる感じがある」と満足げだった。

東京在住の建築士、蔵田章子さん(34)は4~5年前からどっぷりお灸にはまっている。幼いころ、祖母がお灸をする姿をよく目にしていた。1日に十数時間パソコンの画面を見つめる生活で、肩こりに悩まされていたことも大きい。

お灸に出合い、今では毎朝15分、化粧水を使うように当たり前にお灸をする。「肩こりが緩むのを実感できる。とても楽しい時間」。そのお灸熱は、IT企業に勤める妹の典子さん(26)にも波及した。「仕事で疲れた日はモグサのにおいをかぎたくなる。気分を変えたいときにぴったり」

モグサはヨモギの葉裏の綿毛を乾燥させたもの。初心者には「間接灸」がお薦めだ。台座を介して間接的に熱を伝える「台座灸」なら、シールを貼り付けるような手軽さでお灸ができる。煙が苦手なら、炭化させたモグサを使う煙の出ないタイプや、火を使わないタイプもある。果物や花の香りを加えた商品もあり、ライトな楽しみ方ができる。「テレビも見ずに、ただぼーっとお灸をする。自分と向き合える貴重な時間」と典子さんは言う。

「ツボは気の流れが滞っているところ」と説明するのは「お灸ルーム」の鍼灸師、福永裕子さん。東洋医学では、内臓などの活動を支えるエネルギーのような「気」の流れが、体を滋養する血(けつ)を動かすとされる。気の流れが少ないツボは皮膚に張りがなくなり、へこみとなって現われるというわけだ。逆に気が多すぎて流れないと凝りになる。「へこんだ部分にはお灸が有効」と福永さん。西洋医学的には温めて血行改善することになる。

「熱い」と思ったら外し時

指の感触でへこみを探すのは簡単ではない。お灸の本を頼りに探っても、正しいツボなのかどうか自信が持てない。だが「気にしなくてもいい」と福永さんは言う。お灸は「熱い」と思ったときが外し時。必要でない部分はすぐに熱くなる。「場所がずれても副作用はない。『ここかな』と試しながら、自分のポイントを見つけていけばいい」とアドバイスしてくれた。

初心者でもやりやすいのは手足のツボだ。続けるうちに自然とお気に入りのツボができてくる。同じツボでも体調で感じる熱さが違う。「ちっとも熱くならないのは、何か無理をしたせいか」と日ごろの生活の見直しにつなげられる。

お灸によるリラックス効果も大きい。その理由を筑波技術大学保健科学部の形井秀一教授は「副交感神経が優位になるからだ」と説明する。「心身の緊張がほどけ、爽快な気分になったり頭がさえたり。おなかがすく人もいる」

1つでは温かさを感じないなら、もう1つ。だが、同じツボには3個までというのが初心者の目安だ。湯当たりがあるのと同様「灸当たり」がある。「過度は禁物。疲れているときほど注意」。飲み過ぎてもお灸でスッキリできるからいい、などと考えるのは本末転倒だ。

お灸をうまく取り入れて、自分の体の声に耳を傾けてみる。一日のうちのそんな数分が毎日を実り多いものにしてくれるかもしれない。

(福沢淳子)

[日経プラスワン2014年6月21日付]

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