一方で「ジャンルを問わず、流行をおさえたコーディネートを取り入れたい」という需要に応えたアプリもある。VASILY(ヴァシリー、東京・渋谷)が2012年3月から配信しているアプリ「iQON(アイコン)」だ。

通販サイト「MAGASEEK」を運営するマガシーク(東京・千代田)など約60社と提携。通販サイトに掲載されているブランドの服やカバン、アクセサリーの写真を並べ、自分だけの組み合わせでファッション雑誌のようなページを作ることができる。ページはアプリ上で他の利用者に公開もできる。

■自分専用の雑誌に

他の利用者のコーディネートが気に入ったら「LIKE」ボタンを押して、自分の端末で一覧できる。金山裕樹社長は「自分専用の雑誌のような感覚で見ている人が多い」と話す。利用者は18~30歳の女性が中心で、会員数は97万人にのぼる。

気に入った服はその画面から通販サイトにアクセスして購入できる。もともとはネット通販で服を買う人が増えていることに対応して企画したアプリだった。だが「最近ではアプリ上でウインドーショッピングをしたうえで、実店舗で実物を見て購入する人も多い」(金山社長)ことから、商品を取り扱っている店舗を一覧で表示する機能も付けた。

買い物の参考にできるアプリでは、通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイのアプリ「WEAR(ウェア)」もある。もともと店頭でバーコードを読み取って衣料品を購入できるアプリだったが、現在はモデルやショップ店員などのコーディネートを約50万件掲載。「ボーダー」「花柄」などのキーワードを入力すると、キーワードに合ったコーディネートを表示する「コーディネートレシピ機能」が特徴だ。

手軽に買い物を手助けしてくれるアプリを活用して、無駄なく流行のファッションを楽しむ人は今後も増えそうだ。

(企業報道部 長田真美)

[日本経済新聞夕刊2014年6月19日付]

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