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外出時に「777円」を用意 小銭の賢い管理術

2014/6/12 日本経済新聞 夕刊

たまった小銭を自宅や職場でためている人は意外に多いようだ。五百円玉に限った「五百円玉貯金」はその一例。硬貨を問わず、専用の貯金箱やケースにためたり、必要な時に必要な分を持ち出したり。それも財布を小銭で膨らませない一つの方法だろう。

ATMの1回の硬貨投入枚数には制限があることが多い

どうせなら、さらに一歩進んで、増えた小銭を気が付いたときに金融機関の口座に入れてしまってはどうだろうか。銀行の本支店にあるATMは1回50~100枚を限度に小銭が預けられるものが少なくない。たとえばみずほ銀行は本支店のATMの6割が小銭対応だ。職場や自宅付近で立ち寄りやすい支店に口座を作り、貯金箱代わりにすればよい。小銭が数カ月もたまればまとまった額になる。

銀行に行くなら両替をすればよい、と考える人もいるだろう。だが、大量の小銭を両替すると手数料がかかることがある。1日の利用回数などに制限を設けている銀行も多い。たまった小銭が手数料で消えるのはもったいないだろう。表に三菱東京UFJ銀行の手数料を示した。他の金融機関も手数料を設定していることが多い。しかも、金額は様々だ。両替前に必ず確認しておこう。

■電子マネーが得

もちろん、小銭の管理はとにかく避けたいという人もいる。その場合はクレジットカードや電子マネーを活用するのが、最善の方法だ。

中でも電子マネーにはお得感がある。4月以降、電子マネーと現金で支払料金が異なる商品が現れたからだ。代表例が電車の運賃。JRや私鉄で「スイカ」などの電子マネーを使うと、現金で切符を買うより安くなることが多い。

現金での買い物で小銭との付き合いが増えるのは避けようがない。財務省は今年度、五円玉を1億枚、五十円玉を1000万枚製造する方針。一円玉も2013年度の2600万枚から6倍以上増やし、今年度は1億6000万枚つくる。消費増税による釣り銭需要に対応するためだ。

だが、過去の消費増税に比べ、増える小銭に対処する環境自体は整っている。電子マネーやATMなどを上手に活用し、効率的な小銭の管理を目指そう。

(編集委員 堀威彦)

[日本経済新聞夕刊2014年6月9日付]

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