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頼りになるか スマホ用発電機の実力、記者が検証 まずバッテリーに蓄電

2014/5/23 日本経済新聞 プラスワン

もし震災などでしばらく停電が続くことになったら、スマートフォン(スマホ)はどうやって充電したらよいだろうか。ハンドルを回して電気を起こす手回し発電機や、持ち運び可能な太陽光発電機などで乗り切れるかどうか、試してみた。

ウィン、ウィン、ウィン。1分間に120回以上の速さで、小さなハンドルを回す。記者(53)は、まず家電専門店で買い求めた手回し発電機を自分のスマホ(iPhone5)につなぎ、手回しする実験から始めた。

ソニーの「ICF―B88」。ラジオとライト付きで、家庭のコンセントから充電できるほか、側面にある小さなハンドルを回して発電することが可能だ。説明書を読むと、毎秒2回転の速さで1分間回したら、スマホで約1分電話できる、とある。

この1分電話するための発電がきつかった。回し始めたら、スマホがポーンと鳴り、充電開始を告げる。ところがちょっとでも回転が遅くなると充電しなくなる。電流が弱く安定しないとスマホが壊れるもとになるため、充電を拒むのだ。あわてて速度を上げるとまたポーンと鳴り、充電が再開される。

10分間回せるかどうか、続けてみた。だが、やがてハンドルをつまむ親指と人さし指が痛くなり、妻に代わってもらった。妻から長男、次男へと、バトンならぬハンドルリレーを続け、10分たったころには皆、親指の腹が真っ赤になった。スマホの充電量は3%増えただけだった。

■手回しタイプ 発電量はわずか

もう少し、回しやすいハンドルはないものか。次に投入したのは米国生まれの「ポケットソケット2」。がっしりした手回し専用型で、大きなハンドルは軽快に回った。だが、こちらでも毎秒2回以上回さないとスマホが充電を拒んでくる。部屋に甲高い回転音が鳴り響いた。

手回し発電は最後の手段として捨てがたいが、どうやらそれだけで電気をまかなうのは難しそうだ。そこで持ち歩き可能な太陽光発電機を探した。ひとつはパネルを折りたたむとB5判サイズになる米社製「GOALZERO Nomad7」。もうひとつは欧州生まれでアフリカなどで人気があるという携帯型「どこでもエナジー WAKAWAKA」。

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