天候にもよるだろうが、晴れた日に戸外に出したら1日で前者はスマホを80%ほど、後者は50%ほど充電できた。そこで被災時の帰宅を想定し、都心から郊外の自宅まで太陽光と手回し発電だけを頼りに歩くことにした――。

5月上旬、快晴。午前10時に東京・渋谷から妻と2人で歩き出す。18キロ先の神奈川県内の自宅まで、まずは国道246号を南下。通勤かばんの側面に折りたたみ式の太陽光発電機を広げてくくりつけ、スマホにつなぐ。予備の携帯式太陽光発電機も手に持ち、日に当てて歩く。出発時のスマホの充電残量は20%。30分に1回、メールやSNS(交流サイト)の送受信などを試み、残量が10%を切ったら、手回し発電で補うことにした。

快晴だったので余裕かなと思ったが、この旅はいきなり暗転した。高速道路で空をふさがれた国道は日当たりが悪く、ビルも陰をつくる。スマホはポーン、ポーンと充電・充電停止を繰り返し、かえって残量を減らしていく。戸外で画面が見えづらいため、画面の明るさを最大にしたことも響き、わずかな使用でも2時間で15%を切った。

焦って日なたを求めたが、日なたばかり歩くうちに、体力も消耗していく。充電残量がどんどん10%に近づくが、もはや高速で手回し発電する元気はない。出発して4時間後、自宅を目前にしてスマホの電源を切り、ゲームオーバーにするしかなかった。

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