仕事のバッグは床に立つ リュックNG、書類を守る

あなたは仕事でどんなバッグを使っているだろうか。以前は黒い長方形のバッグが一般的だったが、最近はカジュアルなトートバッグやリュックを使う人も多い。それは適切なのだろうか。ビジネスの場にふさわしいバッグと、その扱い方を調べてみた。

ビジネスバッグ選びの基本は、まず大きさ。一般にA4サイズ以上の書類が折れずに入るものがいいとされる。トートバッグやリュックも入れることはできそうだが、どうだろう。

■好みより保管性を

ビコーズ(東京・中央)でマナー研修の講師をする佐藤久美子さんは「大事なことは床に置いたときにきちんと立つこと」と話す。床に立つバッグはそれだけ作りがしっかりしている。バッグは仕事で重要な書類などを保管するもの。見た目にがっちりした保管性の高いバッグを選ぶべき、というわけだ。

その意味で、床に転がってしまうリュックはふさわしくない。重要な書類が中で曲がるし、何かにぶつかって破れる可能性もある。さらにスーツ姿で背負うと、「スーツの型が崩れる恐れもある」と佐藤さん。身だしなみを損なえば当然、仕事によい影響はない。

トートバッグはどうか。専門家によれば、こちらも十分とは言えない。革などしっかりした素材のものは、床に立つ。ただし「中身が見えるのがよくない」と、ビジネスマナーの検定試験を手掛けるマネジメントサポートグループ(東京・港)の古谷治子代表は指摘する。

トートバッグを使う場合はスカーフなどをかけて中身が見えないようにするのが基本。あるいはファスナー付きトートバッグを選ぶべきだろう。

その上で古谷さんは「社会人になって数年のうちは、オーソドックスなビジネスバッグを選んだ方がいい」とアドバイスする。経験や能力が十分と言えない段階で、保管性より好みを優先することが、相手にどういう印象を与えるか。十分に考えた方がよい。

オーソドックスなビジネスバッグだから個性がないということでもない。使っていく上では自分なりの工夫が欠かせず、それを楽しめる。仕事によって異なる持ち物を、使いやすく持ち運べるように工夫していけば愛着も自然と高まる。