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禁煙・節酒、食事… 生活習慣改善で脳卒中再発防ぐ

2014/4/26 日本経済新聞 夕刊

脳の血管が詰まったり急に破れたりする脳卒中は、再発しやすい病気だ。患者の2人に1人は10年以内に再発する。なかには何度も起こす人もいる。下地となる生活習慣や病気を持っているのが主な原因で、初めのときより重い後遺症が出たりする。専門家は「生活習慣を改善し、処方された薬をのみ続けることで再発の危険性を減らしてほしい」と呼び掛けている。

脳卒中の年間発症者数は推計で約30万人。亡くなる人は約12万人に上る。中高年に多い病気で、死因としてはがん、心臓病、肺炎に次ぐ。脳卒中でのみ込む能力が低下し、肺炎になることもある。脳卒中の治療法は進化しているが、運良く助かったとしてもまひなどの後遺症が出やすい。寝たきりなど重度の要介護の約3割を占めるとされる。

■脳梗塞が7割

脳卒中は3つに分けられる。脳の血管が詰まる脳梗塞、細い血管が破れる脳出血、脳の表面を走る大きな動脈にできたこぶが破れるくも膜下出血だ。このうち、脳梗塞が全体の約7割を占めており、脳出血は約2割、くも膜下出血は約1割だ。

3タイプとも再発しやすいが、「特に再発率が高いのが脳梗塞で、1年以内でも10人に1人は再発している」と指摘するのは、脳卒中の治療に長年当たってきた日本脳卒中協会(大阪市)の山口武典理事長だ。「再発すると重症化する例も多い。特に1度目とは反対側に再発が起こると、両側のまひや言葉の障害など重い症状が出る」と話す。

脳梗塞の中でもタイプがいくつかあり、心臓にできた血の塊(血栓)が脳の動脈に流れ込んで起こるタイプは、「特に重症化しやすい」と国立循環器病研究センター(大阪市)の脳血管内科の上原敏志医師は説明する。高血圧が原因で脳の細い血管が傷ついて起こるタイプは、症状は比較的軽いものの、繰り返すと認知症につながることもある。

一般的な脳梗塞の主な原因は生活習慣による動脈硬化だ。高血圧や糖尿病、高コレステロール、喫煙が動脈硬化の4大危険因子という。このほか、加齢や過度なストレスなども発症の危険を押し上げる要因だ。

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