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名刺交換で印象アップ 目線定めて動作丁寧に

2014/4/17 日本経済新聞 夕刊

名刺交換をする相手が外国人のこともあるだろう。その場合は「名刺交換後、握手を求められるケースが多い。臆せず応じるのがマナー」(野村さん)という。目線を相手と合わせながら、男性はしっかりと、女性は軽く握る。

複数の人と名刺交換する際は、順番も意識しよう。役職が上の人から交換するのが基本。自分が上司と一緒に訪問した場合は、上司が先に交換する。

名刺は受け取った順に、名刺入れの間か、下に重ねていく。この時、受け取った名刺を落とさないために、名刺入れのポケットを活用しよう。自分の名刺の向きが縦なら左、横なら右にポケットがある名刺入れを選ぶと、スムーズにポケットにはさめる。

こうした所作は、慣れないと緊張して焦りがち。そう感じている新社会人は多いのではないだろうか。野村さんは「一つ一つの動作を丁寧にすれば、緊張していても落ちついて見える。アイコンタクトをしっかり取ると、目線も定まる」と助言する。反対に、余計な動作や会話をしようとすると、落ち着かない印象を与える。注意しよう。

名刺は、受け取った後の取り扱いにも十分注意したい。「落としたり汚したりするのはNG。肩書と名前を覚えたら、名刺入れにしまって良い」(岩下さん)。特に会食の際はしまっておいた方がよいだろう。途中で離席する場合も、名刺を放置しないで収めてから席を立つ。

どうしても名前が覚えられない時は席順に合わせて並べる。できるだけテーブルの中央に置くとよい。相手が1人なら名刺入れの上に置き、複数の場合はそのままテーブルに置く。1人の名刺だけ名刺入れにのせるのはやめたほうがよい。

名刺はビジネスの本題に入る前の「スモールトーク」で、緊張をほぐす際にも役立つ。例えば会社の所在地から「以前、近くにうかがいました。よいところですね」などと伝えてから、別の話題につなげる。素直な疑問や感想を話せると「相手に関心や興味があることを自然に伝えられる。本題もスムーズに話し合いやすい」(野村さん)。

名刺交換のときに、名刺を忘れたり、切らしていたりしたことがある人は多いだろう。その場合は、会社に戻ってからすぐに郵送することが肝心。「お時間をいただきありがとうございました」などと一筆添えることもお忘れなく。

初対面の失敗は後々まで記憶に残る。だが、失敗をただちに取り返そうとする姿勢を相手に伝えることはできる。大切なポイントだろう。

(川本和佳英)

[日本経済新聞夕刊2014年4月14日付]

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