2014/4/16

学んでお得

三菱電機は「シュフレー」と「フロムMEクラブ」という2つの会員サイトを持っている。クラブパナソニックと同様に、購入した製品を登録しておくと、サポート情報などがメールで送られてくる。アンケートに回答したり、ゲームなどに挑戦したりしてポイントを獲得すると、そのポイントでキャンペーンに応募できる。

ソニーが開いた電気製品を分解するイベント(東京都港区)

ソニーの会員サイト「マイソニークラブ」は、会員向けのイベントが充実しているのが特徴。ソニーの試写室に招待しての映画試写会やレコーディングスタジオ見学会のほか、2月には「分解ワークショップ」を開催。小中学生とその親、20組40人を招待した。ふだん体験できない、パソコンやビデオカメラといった電気製品の分解に挑戦した。

サポート情報は、製品を登録した期間によって中身を変えている。ビデオカメラなら、登録直後は構え方など初歩的な内容。その後、録画編集の仕方など高度にしていく。「製品を使いこなしてもらえるよう工夫している」(カスタマーリレーション部)という。

◇            ◇

食品関連では、サッポロビールの「サッポロビールWEBサイト会員」などがある。サイト内のゲームなどに挑戦してポイントをため、各種プレゼントキャンペーンに応募できる。カルビーは「マイページカルビー」。新製品情報などのメールが届く。毎月、会員向けプレゼントがあり、サイト内のゲームでポイントを集めて応募する。

ファッション分野では、GAPの「ギャップメンバーシップ」がある。会員になるとクーポンがメールで送られてくる。携帯電話などに保存しておき、店舗で提示すると、割引サービスを受けたり限定グッズをもらえたりする。会員だけに紹介されるセール情報もある。

たくさんの会員サイトに登録していると、送られてくるメールの数が多くなる。会員IDやパスワードの管理も煩雑だ。また、メーカーの意向でポイントサービス内容が変更になったり、中止されたりすることがあるのは承知しておきたい。

(編集委員 川鍋直彦)

[日経プラスワン2014年4月12日付]

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし